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2008/05/15
世界的コンサルティングファームのKPMGの実施した調査によると、ジャマイカ(Jamaica)は、カリブ諸国のうち、2008年の観光産業の伸びが最も期待できる国であるとのことだ。これは、先週トリニダードで開催された、カリブホテル観光・投資カンファレンス(Caribbean Hotel Tourism and Investment Conference)において発表された。
KPMGトラベル・レジャー・ツーリズムレポートの第4四半期地域バンキング調査では、ジャマイカは、アングィラ (Anguilla)、セントルシア(St Lucia)に続いて、またバハマ(the Bahamas)、タークス・カイコス諸島(Turks and Caicos)、ドミニカ共和国(the Dominican Republic)より上位にランク付けされており、昨年の観光業成長予測でも上位に位置していた。
評価理由
ジャマイカの評価が高い理由は、ヨーロッパ旅行者の間での人気と、多様な産業、そして空路でのアクセスである。ヨーロッパ旅行者は他の旅行者に比べ、長期滞在を好み、より多くの出費をする傾向にあるが、スペインからの投資によるホテル建設ブームで、この傾向は一層強くなると見られている。
この調査は、カリブ地域の投資評価のために、大手投資家と建設会社の間で実施された。「半数の投資家が、カリブにとっての最大の脅威は中央アメリカであると考えていた。また、低コスト、低犯罪率、便利な空路が競争要因であった。」と、レポートでは報告されている。
さらなる高級化
さらにレポートでは、原油価格の高騰により旅費や滞在コストが上がり、カリブ旅行がより高額になることを、大多数の投資家が認めていると述べている。
これからの先行きに関しては、グリーン・ツーリズムが重大な要素になるようだ。
「カリブ地域では、エコ・フレンドリーやグリーン・ホテル・ブランドが注視され始めており、建設業者が環境に優しいホテルに注目をしている中、2008年もこの傾向が続くだろう」とレポートは述べている。「環境保護とエネルギーコスト削減プログラムを、ビル建設や改築に取り込むことなどがその例である。」
「環境問題に取り組むことは、今後、急速に重要になってくるだろう。」
さらにレポート以下のように付け加えている、「高所得者向けの高級プロジェクトは、世界的に有名な、コンラッド (Conrad)、リッツ・カールトン(Ritz-Carlton)、アマンリゾート(Aman Resorts)、ローズウッド(Rosewood)などのブランドとともに続けられていくだろう。また、セカンドハウスの買い手は、主に景気の影響を受けにくい個人資産家や快適なライフスタイルをお金で買う人達なので、景気の後退や支払条件の引き締めは高級市場には大きく影響しないと予測される。」
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