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2009/06/24


グッチが中国に新店舗を計画

guardian.co.uk

高級ブランドのグッチ(Gucci)は、世界的な不況にも関わらず、今月28号店を中国にオープンした。 中国が、これからの高級消費を牽引しようとしている中、グッチはさらに、中国に2〜4店舗を、今年中に出店する予定であると、CEOのPatrizio Di Marco氏は述べた。

グッチは、フランスの小売・ファッション事業を手がけるPPRに所属する高級ブランドである。 同社は、現在、ヨーロッパに約70店舗、日本に約50店舗を保有しているが、中国に数年中に40店舗を持つことを目標としていると、Di Marco氏は付け加えた。

「我々は規模を縮小する積もりはありません。 特にこの市場の将来性を考えればなおさらです」と、同氏は語った。

「中国のような大国では、28店舗でも、たとえ40店舗あったとしても、多すぎることはありません。」

今の世界的不況により、高級業界が受ける影響がいつ緩和するのかに関して、同氏は明言を避けた。 また、地方都市の発展度合いや、空き物件の状況、市場の景気などに依存することではあるが、中国への40店舗計画に対する、スケジュールも口に出すことはなかった。

「ある程度、市場の流れに任せざるを得ません。 今は高級業界だけではなく、他の業界にとっても最悪の時です。 しかし、まだ、誰も未来がどうなるかは分っていないのです。」

高級ブランド製品に対する消費は、財政危機や、投資ポートフォリオの縮小や、雇用の喪失により、妨げられている。

カルティエウォッチを作るリシュモン(Richemont)は、9月まで厳しい経営状態が続くと警鐘を鳴らす。 同社は、昨年の営業利益が12%下がったと報告した。

グッチの革製品は、不況に反して、第1四半期、定額為替レートで8%の売上増となった。一方で、ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)やイヴ・サン・ローラン(Yves Saint Laurent)など、グッチグループに属する他の高級ブランドは、2ケタの売上減であった。

中国は、同グループの販売を伸ばす上での、重要なエリアとなった。

中国、香港、及びマカオでの、グッチブランド製品の売上は、2008年に41.5%上昇し、グッチグループ全体の8.1%の売上増の原動力となり、グループの売上は33億8,000ユーロ(約4,500億円)に達した。 これは、PPRグループ全体の売り上げの約6分の1であった。

「市場規模や、消費者の旅行傾向から考えて、中国人消費者はこれからの数年間で、高級業界を支える原動力となるでしょう」Di Marco氏は語る。

日本のブランド好きな消費者がそうであったように、今後、中国人旅行者が、観光者買い物市場に、多大な貢献をしてくれることを、同氏は期待している

「中国は、これまで日本が担っていた、高級市場の中心的役割を、間違いなく担うことになるだろう。」





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