2009/06/27

動画を見ながら高級旅行を予約できるウェブサイトがオープン

景気低迷が続く昨今、豪華旅行専門のウェブサイトをオープンすることは、少し風変わりかもしれない。　しかし、先週サイトを公開した、Ｖｏｙａｇｅ．ｔｖの関係者によれば、こんな時勢にあっても、富裕層旅行者は、ルイヴィトンのバッグに、荷物を詰め込むのを止めていないという。

Ｖｏｙａｇｅ．ｔｖの資料によれば、このサイトが狙う市場は、インターネット、特にＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーク・サービス）のヘビーユーザーである、『都会の富裕層』であるという。　このサイトは、トラベルチャンネル（Travel Channel）と、エクスペディア（Expedia.com）の要素を取り込んでおり、サイト利用者は、飛行機やホテルの予約ができるとともに、旅行先のビデオ画像（現在は主にカリブであり、ニューヨーク、トスカーナ、バリ、その他地域は作成中）を見ることができる。

Ｖｏｙａｇｅ．ｔｖ北米の代表であるJohn Pasmore氏は、サイトの収益を、広告と予約サービスで半々にしていきたいと述べている。　同社の広告売上は、このサイトを公開する前で、１８０万ドルと発表されている。　広告のスポンサー名は、サイトに設置されている広告だけでなく、各ビデオの始めにも掲載されている。　この広告スポットを含んだビデオは、ビデオ・オン・デマンドサービスを通して、2,000万人のテレビ視聴者からも閲覧可能になる予定である。

市場調査会社のユーロモニター・インターナショナルの最新の報告書によれば、世界のホテル市場は、昨年から今年にかけて、３.６％縮小し、また、航空旅行市場も、２.３％縮小する見込みであるという。　同社は、両市場ともに、２０１０年には、１％ずつ回復し始めるのではないかと見ている。

Pasmore氏は、景気後退の前から、２年以上、製作の段階にあったが、パートナーと話し合い、さらなる景気回復の見込みを待たずに、サイトを公開することを決めたのだと言う。

「このサイトの公開準備ができた時、もちろん公開しようと思いました」Pasmore氏は言う。　「周りから業績が落ち込んでいると見られていた１１月とは違い、この６月は、公開に相応しいと思っています。」

それでも、ランボルギーニ（Lamborghini）に乗っている人でさえ消費を落としているため、サイト内では、高級感をあまり強調しないようにしていると、Pasmore氏は言う。　今後、景気回復につれて、高級感を打ち出していく予定であるとのことだ。

「富裕層は、今でも、買い物を続けていますが、これまでよりも控えめになっています」Pasmore氏は続ける。　「もし、景気がよければ、５つ星や６つ星のホテルをもっとビデオの中に入れていると思います。　しかし、こんなご時世で、需要も少なく、皆、エコ旅行パックや、お得な旅行プランを探しているのです。」

動画を見ながら高級旅行を予約できるウェブサイトがオープン

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