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2009/07/08
トヨタがアストンマーチンと提携
トヨタ自動車会社が、自社の超コンパクトカーである『ｉＱ』を、イギリスの自動車メーカーであるアストンマーチン社（Aston Martin）向けに製造することを明らかにした。 これは、豊田章男新社長の就任後、最初の提携である。
自動車メーカーで世界最大の売上高を持つトヨタが、『ｉＱ』を日本の工場で製造し、アストンマーチン社へ送る。 そして、アストンマーチンは、その車に独自のデザインを加え、自社ブランド『Ｃｙｇｎｅｔ（シグネット）』として販売する。
「わが社にとって、この特別なプロジェクトの最初の第一歩を踏み出すには、今が良い時期だと考えています」アストンマーチンのチーフエグゼクティブであるUlrich Bez氏は、プレスリリースで述べている。
アストンマーチン日本部門の広報担当者によれば、同社は『Ｃｙｇｎｅｔ』をヨーロッパ、および、その他各国で販売する予定であるという。 しかし、売上目標や販売開始日などについては、未定である。
この合意の背景には、世界中の自動車メーカーが、年々厳しくなる世界の排ガス規制法規に準拠するような、小型低排気ガス車を市場に送り出していることがある。 これまで、ジェームズ・ボンド映画で広く知られていたアストンマーチンであるが、同社のような燃費の悪い大型車メーカーにとって、これは、大きな課題なのである。
トヨタは昨年度、この６０年で始めての純損失を計上し、業績の回復に力を注いでいる。 新社長の豊田氏は、創業者一族として１４年ぶりにトップ座を就いた。
今回の提携により、トヨタは『ｉＱ』の増産と、生産効率の向上を図ることができる。 景気低迷の真っ只中にあり、日本やヨーロッパ市場における『ｉＱ』の販売は、当初見込みほど好調には進んでいない。
しかし、高級スポーツカーメーカーとの提携により、トヨタブランドのイメージ向上が期待される。
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