ラックス・リサーチ・ジャパン > ライブラリトップ > 記事
2009/11/19
10月29日、中国13億人向けに、デザイナーズブランドの服から、ダイヤモンドのちりばめられた時計、光り輝くゴールドジュエリーまで、さまざまなフランス製の高級品を眺めることのできるウェブサイトが立ち上がった。 これは、フランスブランド各社が、ハイエンド製品の需要が伸びるアジアの大市場に踏み込む試みの一環である。
パリの中国大使館で行われた豪華な式典では、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)やシャネル(Chanel)、多数のフランスのブランドがこのウェブサイト、http://www.cColbert.cnの設立を祝福した。
中国語と英語、フランス語が用意されているこのウェブサイトは、コミテ・コルベールと、2億6,000万ユーザーを持つ中国の大手インターネットプロバイダのSinaが共同で立ち上げた。 コミテ・コルベールとは、パリに拠点を置く約70のブランドが名を連ねる高級ブランド協会である。
これまで、コミテ・コルベール の会員である高級ブランド各社は、中国市場を偽造品生産・製造・消費の中心地と考え、毛嫌いしていた。 しかし、ハイエンド向け商品の需要が以前にも増して成長し、いまや中国市場は、フランス及びその他の国の高級企業にとって、一番のターゲット市場となっている。
ウェブサイトの特徴は、デザイナーズブランドやジュエリーから、ハイエンド向けのホテルやレストランまで、惜しみなく高級品の3D画像がアップされていることである。 サイトのコンセプトは、高価な商品やサービスに対する消費意欲を掻き立てることであり、実際サイトで商品を直接購入することはできないようになっている。
フランス在住の中国大使であるコン・クアン氏は、大幅に生活水準が向上し、13億人の人口を持つ中国の近年の大きな変化が、中国市場を高級品にとっての新しいエル・ドラド(黄金郷)にしたかを強調した。
「30年前、中国の3種の神器が、バイク・時計・ミシンだったことを想像できますか?」「今では中国では1か月に100万台の自動車が売れ、もはや自動車は宝物ではなくなったのです」とコン氏は語った。
「私は、フランスのブランドが次々と商品を投入し、中国消費者がそれらを受け入れることを確信しています。」彼は、ウェブサイト利用者数の当面の目標が2億人であることを付け加えた。
ディオールのCEO であるシドニー・トレダノ氏は、このサイトは「極めて新しい、創造的で、最先端のコミュニケーションツール」だと称賛した。
コミテ・コルベールによれば、フランスブランド各社は、現在、中国の約70都市に拠点を持ち、2009年から2010年の1年間で、更に45の新店舗をオープンさせる予定である。
英語テープ起こし・音声翻訳
アシストは、日本語インタビュー・会議の音声を
英語音声・書記録にいたします
http://www.glopeer.com/assist
Lux Research Japan
Qualitative Market Research
Premium brands, fashion, travel B2B
http://www.luxresearchjapan.com