2010/09/07

ティファニーがハンドバッグ市場に本格参入

ティファニー（Tiffany & Co.）がハンドバッグ市場に本格参入する。

ティファニー（Tiffany & Co.）がクラッチからトート、サッチェルまでに広がる新たなバッグコレクションを米国店舗で9月1日から展開する。全ての商品にはティファニーの代名詞である青色（コマドリの卵色）が金具や裏地、バッグの革全体など、どこかしらにあしらわれている。女性用ハンドバッグは小さいスエードのトートの395ドルに始まり、大きなクロコダイル・ハンドバッグの17,500ドルまで幅広い品揃えである。

ハンドバッグ市場は近年販売が好調であり、さまざまな意味で小売企業が参入しやすい市場である。女性はジュエリーよりもバッグにお金を使う傾向にあり、ハンドバッグは高価ではあるが実用的でもある。

ティファニーは、自社店舗を男性が生涯女性のためのプレゼントを購入できる場所として売り込んでいる。そしてハンドバッグは、十分に高級感を与えられるアイテムである。

ティファニーが参入しようとしているハンドバッグ市場はさまざまな小売企業がひしめいている。高級品市場全体が回復を目指している中で、多くの企業が近年ハイエンド向けバッグを新たに投入している。そしてティファニーはブランドイメージを保ちつつ何とか手の届きやすい商品を通して売上を伸ばそうとしているのである。

ハイエンド向けバッグ市場が景気後退前の状態に回復する兆候を見せる中、ティファニーは今回の参入に至った。米国の市場調査会社NPD Groupの調査によれば200ドル以上のハンドバッグの売上は今年6月までの1年間で、昨年と比べて15%増加した。

ハンドバッグはジュエリーよりもドレンドに左右されやすく、古びたデザインは値が下がりやすい。値下げはこれまでティファニーが何としてでも避けてきたことだ。景気後退の間ティファニーはブランドを守るためにほとんど値引きをせず、売上は2桁も落ちたという。ティファニーバッグの成功は、そのデザインが古びた感じのしない飽きられないデザインであるかにかかっているのかもしれない。

ティファニーがハンドバッグ市場に本格参入

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