2011/02/02

世界のベストチョコレートブランド

スイスのプレミアムチョコレートメーカーのリンツ&シュプルングリー(Lindt & Spruengl)によれば、同社は2010年の営業利益目標に達する見込みであるという。不景気の影響でより安い価格帯の製品を購入していたチョコレートファン達は、徐々にプレミアムチョコレートを購入し始めているようだ。また、世界最大のチョコレート製品メーカーのバリー・カレボー(Barry Callebaut)によれば、東ヨーロッパやアジアの成長により、世界のチョコレート市場は回復の傾向を見せているという。

さて、プレミアムチョコレートの代表的なブランドといえば、ゴディバ(Godiva)であるが、世界には様々なプレミアムチョコレートメーカーがある。BusinessWeekでは『Today's Best Gourmet Chocolate Brands (2007.8)』の記事において、最もグルメなチョコレートブランドを紹介しているので以降にいくつかのブランドを紹介したい。これには、伝統的なメーカーであるリンツやギラデリ、大手企業のハーシーやマーズ、ネスレに加え、小さなブティックブランドも含まれている。

リンツ&シュプルングリー(Lindt & Sprüngli) [創業：スイス]
1845年にスモールビジネスとして始まり、革新的な経営手法で一躍成長。有名チョコレートメーカーのRodolphe Lindt'sブランドを買収している。人気商品は免税店で定番の、ラッピング付のリンドールトリュフや、プレミアム板チョコレートである。
ギラデリ(Ghirardelli) [アメリカ]
イタリアからの移民のドミンゴ・ギラデリが1852年にサンフランシスコで創業。ギラデリ・スクエアが街のランドマークにもなっている。ココアミックスから定番のスクエアズチョコレートまでさまざまな製品を取り扱っており、アメリカ全土に渡って店舗を展開している。1998年にリンツ＆シュプルングリー社の傘下に。
ギリアン(Guylian) [ベルギー]
ギリアンという名前は、ベルギーのショコラティエGuy（ギー）とその妻Liliane（リリアン）、ふたりの名前を合わせて名付けられた。1960年に貝殻の形をしたプラリーヌとともに創業した同ブランドは、売上の96%をベルギー国外への輸出で売り上げる強力なインターナショナルブランドとなった。
ペルジーナ(Perugina) [イタリア]
ペルジーナは1907年からチョコレートのお菓子を作り続けているお菓子メーカーであり、へーゼルナッツをチョコレートで包んだバッチ(Ｂａｃｉ)チョコレートで有名になった。このチョコレートは包みを開けると、ロマンチックな詩が書かれている。ペルジーナは、現在ネスレ・ヨーロッパチョコレート部門の傘下である。
エゼルズチョコレート(Ethel's Chocolate) [米国]
米マーズ社が1981年から販売しているチョコレートは、もともとエゼルＭチョコレート(Ethel M Chocolate)として知られていた。同社は2005年に新たなブランド、エゼルズチョコレートでプレミアムチョコレートを作り始めた。エゼルズチョコレートの特徴は、落ち着いた喫茶店スタイルのチョコレートラウンジであるが、新製品に加えて、エゼルＭクラシックコレクションも販売を続けている。
リシャール(Richart) [フランス]
ショコラティエ Michel Richartが、1925年にフランスのリヨン創業した父親から引き継いだ家族経営のチョコレートブランドである。クラシックローストやフルーティー、さらにハーブや花の香りなど7種類のフレーバーが楽しめるユニークなコンセプトのチョコレートを販売している。フランス、日本、スペイン、スウェーデン、アメリカなどに高級ブティックを構えている。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ(La Maison du Chocolat) [フランス]
ショコラティエの Robert Linxe が1997年、最初のLa Maison du Chocolatを開き、繊細なフレーバーと香り高いガナッシュで知られるこのブランドを作り上げた。パリの製造工場でのみ作られており、25人の専門の職人による手作りで作っている。製品はフランス各地、ロンドン、ニューヨーク、東京に出荷されている。
ノカ･チョコレート(NOKA Chocolate) [米国]
市場で最も高価なチョコレートとして知られるこのチョコレートブランドは、2004年創業とまだ新しいが、非常に高い評価を受け、現在ではアメリカ、日本にブティックを持っている。
ノイハウス(Neuhaus) [ベルギー]
創業者のJohn Neuhausは1857年、薬用製菓店を立ち上げた。当初販売されていたのは、楽しむためのチョコレートではなく、痛みの症状などを和らげることを目的としたビターチョコレートやリコリス製品であった。その後、甘美なプラリーヌを売り出し、現在では50カ国の2000もの店舗で販売される製品となった。
チュアオ・ショコラティエ(Chuao Chocolatier) [米国]
Richard AntonorsiとMichaelの兄弟が2002年に立ち上げた、2ベネズエラカカオだけを使った特徴的なブレンドフレーバーの際立つ高級チョコレートブランドである。
ゴディバ・ショコラティエ(Godiva Chocolatier) [ベルギー]
ゴディバの名前は、英国コベントリーの伯爵夫人レディ・ゴディバに由来するという。彼女は重税を課そうとする夫を戒め、苦しむ領民を救ったといわれている。80年前にショコラティエ Joseph Drapsがブリュッセルに最初の店舗をオープンし、それ以来レシピは守られているという。

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