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2011/09/28
イタリアの高級業界団体のAltagammaの研究によれば、メーカーがFacebookのようなソーシャルメディアを利用して潜在顧客と関係性を構築することで、高級品のオンライン販売が2015年までに年間20%増える見込みがあるようだ。同研究によれば、ファッション、ジュエリー、その他高級品のオンラインでの売上高は、この4年間のうちに、110億ユーロ(150億ドル)に達する見込みであるという。
高級ブランド企業の間でソーシャルメディアが広がり、各社がオンラインチャネルへの投資をすることで、高級品を探したり、製品にコメントをしたり、購入をしたりする人たちのコミュニティーも広がったのだという。
高級ブランド企業各社は、オンライン購買とオフライン購買の関係を認め、Facebookの友達を倍増させているようだ。ヨーロッパやアメリカ、中国の消費者の半数以上は、高級品を店舗で購入する前に、オンラインで意見を交換したり情報を探しているのだという。また、オンラインの高級品のほとんどが、ブティックを訪問した後に行われているとのことだ。
イギリスのバーバリーによれば、他のメディアに比べ、デジタル投資が最も消費者へのリーチやレスポンスを得ているのだという。同社は、新作の香水の宣伝のために、700万のFacebookファンに特別なサンプルの提供を呼びかけ、1週間やそこらで225,000以上のリクエストを受けたのだと言う。
また、同研究によれば高級品認知におけるウェブの役割は中国で最も顕著であり、ここではファッションブログが消費者の58%の情報源になっているのだという。一方、この数値はヨーロッパやアメリカでは27%であった。
オンラインでの高級品の購入は、欧米に比べ、アジア各国では非常に浸透しているようである。オンラインでの高級品の購入は、ヨーロッパ、アメリカではそれぞれ56%、46%である一方で、中国では78%と非常に高かった。
Altagammaの研究は、総売り上げ600億ユーロ(821億ドル)の187の企業へのサーベイと、1500人の消費者へのインタビュー、7カ国450のウェブサイトの分析に基づいているとのことである。
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