2016/08/03

日本市場で躍動する高級外国自動車メーカー

高級ブランドの外国車が日本での販売を伸ばしている。特にメルセデス・ベンツはこのままいけば3年連続で単年度（4～翌3月年度）登録台数が過去最高になることが見込まれており、2015年度(2015.4-2016.3)輸入車新規登録台数ではフォルクス・ワーゲンを抜いて最多外国車輸入ブランドの地位を奪った。

メルセデス・ベンツはCクラスの根強い人気と、従来の利用者を維持しながらのより若年層に向けた新しいセールスプロモーションが、販売台数の増加に大きく影響をしてきたと言われている。

日本市場における輸入車の中ではドイツ車が圧倒的な支持を得ており、メルセデス・ベンツに加え、BMW、アウディなどの高級ブランドが大きく販売台数を伸ばしてきた。ドイツの自動車ブランドは優れたマーケティングキャンペーンにより、一流の自動車ブランドのイメージを築き上げており、特に裕福なハイエンドドライバーの心をしっかりと掴んでいる。

日本では2013年をピークにここ数年、乗用車全体の販売台数は落ち込んでいる。また、外国メーカー乗用車の登録台数も横ばいである。

しかし、一方でハイエンドドライバー向けの高級車ブランドの多くが販売台数を伸ばしている。

例えば、ランボルギーニの登録台数は2015年に300台に達し、昨年の200台から大きく増加をした。また、ポルシェやジャガーなどの高級車ブランドも大きく登録台数を伸ばしている。従来、欧米の自動車は国産車に比べ簡単に壊れたり、直すのに大金がかかるという偏見を持たれていたが、近年はそんなネガティブなイメージも払拭されてきたのかもしれない。

日本は中国、米国に次ぐ世界で3番目の自動車市場であり、乗用車において外国ブランドの自動車はおよそ1割近くを占めている。

＜了＞

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