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2008/04/01


プラダ 昨年度利益が66%増加

The Wall Streat Journal

イタリアファッションハウス、プラダSpA(Prada SpA)が昨年度の純利益が66%増加したことを発表した。プラダSpAは、米国や日本が経済不振に苦しむ一方、高級品市場を後押ししているアジアにおいて大きく売上を伸ばした。

Miu MiuやCar Shoeレーベルを抱えるプラダグループの躍進は、これまで進めてきた株式市場への上場準備が広く認知されてきたことにも起因している。

プラダは、これまで6月もしくは9月の新規株式公開をほのめかしてきたが、国際金融市場の不安定さを考慮しつつ、未だ日時の取り決めはしていない。ヨーロッパファッションブランドの中で最も前衛的なファッショングループとして、プラダは、2001年のテロリスト事件後のものを含み、これまで2度IPOを延期してきた。月曜日の発表では、プラダ最高経営責任者でありミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)氏の夫でもあるパトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)氏は、未だIPOに対して前向きであることを伝えた。

「今年度ミラノ株式市場に上場することは、グループにとって大きなチャンスだ。我々はこれからも金融市場を見ながら、IPOのチャンスを評価するつもりだ。」とパトリッツィオ・ベルテッリ氏。

プラダは、巨大ラグジュアリーグループLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンSA(LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SA)や、イタリアジュエリーブランドブルガリSpA(Bulgari SpA)とともに、中国、インド、ロシアなど様々な成長市場のおかげで、米国の経済不振を切り抜けてきたヨーロッパファッション企業の一つだが、今年度末まで続くと見られる米国経済の不振の2008年度への影響は、今後の検討課題であると、高級製品の専門家は見ている。

プラダは2007年度の総利益は、2006年の7650万ポンドから1億2680万ポンド($2億40万ドル)に増加し、総売上は14%、為替相場の影響なしでは19%、16億6千万ポンドにまで増加したと発表した。

プラダは、16%の売上を占めるアジア−パシフィック地域では、売上が42%以上跳ね上がったと発表した。また、米国での小売業の減退や、ユーロ/ドル為替の悪影響にかかわらず、当社の3番目の売上を占める北米での売上は、11%増加し、特に後期の売上が大きく寄与したと発表した。金利・税金・減価償却費支払前利益は、34%増加し、3億1600ポンドに達したことに言及した。

過去数年、プラダは、ジル・サンダー(Jil Sander)やヘルムート・ラング(Helmut Lang)などの不採算ブランドを売却し、小売販売網や経営陣の強化に取り組んできた。

数多くのヨーロッパファッション企業の躍進の一方、専門家は今後の落ち込みを警戒している。事実、過去12ヶ月、小売業の不振を受け、ブルガリ(Bulgari)やTod's SpAnaなどのイタリアの高級ブランド企業の市場シェアは、それぞれ32%、40%ずつ落ち込んでいる。





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