2008/09/03

金持ちが教えない１０のこと(1)

1. 「他人は自分を金持ちだと思っているが、私はそう思わない」

１００万ドルという金額は莫大な資産のように聞こえ、そのような資産を持っている人は何の文句もないはずだ―実際、彼らは米国の９０％の世帯よりも裕福であり、平均で年間366,000ドルも稼ぎ、上位１％の高所得者となっている。しかし、その仲間に入ることは今やそれほど難しいことではない。現在、住宅資産を除いて１００万ドル以上の総資産を所有する世帯は、1,000万世帯もあり、これは2002年の倍の数となっている。さらに、フィデリティ(Fidelity)が実施した最近の調査では、自分を「とても」もしくは「非常に」裕福であると考えている富裕層はたった８％であり、１９％は全く裕福であるとは考えていない。「彼らの心配は、健康、退職、そして、どうやって今のライフスタイルを維持していくかだ」とフィデリティのウェルス・マネジメント・エグゼクティブのゲイル・グラハム(Gail Graham)氏はいう。

実際、富裕層の多くは、年間３０万ドル以上かかる限定ゴルフクラブの会員権のような、極上の贅沢を手に入れているわけではない。３０年前、１００万ドルは相当な価値であったが、今日では同様の価値を得るには、３６０万ドルが必要だ。そして、調査会社ＴＮＳによれば、多くの富裕層の資産は、２５０万ドルに達していない。それでは、本当にお金があると感じるためにはどの程度が必要なのだろうか？フィデリティによれば、その魔法の数字は、2,300万ドルであるという。

2. 「ウォルマートで買い物をします…」

富裕層の人々は、９９セントのペーパータオルを買わないが、倹約が何たるかを知っている。アメリカン・エキスプレス (American Express)とハリソン・グループ(Harrison Group)が実施した２００７年富裕層個人調査によれば、彼らは中流階級の気持ちでお金を使う。つまり、バーゲンを探し回り、時にはクーポン券を利用しながら、高級品をセールで買っているということだ。

カリフォルニア州、サンタローザで、零細企業を経営するドン・クレイン氏(Don Crane)は、毎日の貯金の価値を理解している。彼は自分の資産が１００万ドルを超えることを付け加えながら、「私達は、何に対しても余裕がある」と言う。しかし、彼ら夫婦は、浪費のない中西部の農園で育った。そして、妻は今日もクーポン券を集めている。AmEx/Harrisonの調査によれば、実際、ほとんどの富裕層は中流クラス世帯出身で、約７０％が１５年以内には裕福でなくなってしまうという。とは言うものの、値札を見ないで買い物をしている富裕層も数多くいる。「一生懸命仕事をする気を出すために、いつも分不相応な生活がしたい」と、１９９７年のベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん (Rich Dad, Poor Dad)』の著者であるロバート・キヨサキ氏(Robert Kiyosaki)は言う。

3. 「...だけど、節約して金持ちになったわけではない」

それでは、富裕層の仲間入りをするためにはどうしたら良いだろう？株式や土地を買ったり、ラスベガスでスロットをする― もしくは、最も一般的な方法である、自分のビジネスを始めるのが良いかもしれない。AmEx/Harrisonの調査によれば、これらは半数の富裕層がお金を稼いでいる方法だ。そして、1/3は専門職を持っていたり、会社で働いていたりする。たった３％が、相続により財産を得ている。

貯蓄の方法に関わらず、全ての富裕層は「うまく借り入れを利用している」とMiddle-Class Millionaire』の共著者、ラス・アラン・プリンス氏(Russ Alan Prince)は言う。彼らはビジネスを始めるためにローンを組んだり、高利子のクレジットカードカード利用を避けたり、自分のキャッシュフローが回らない場合は住宅資産を金融資産購入のために利用する。彼らの財産は、住宅と結びついているわけではない。ＴＮＳによれば、富裕層の総資産のうち、住宅資産はたった１１％しか占めていないという。「本気で財産を築きたい人々は、いつも抵当権を欲しがる」と、ベル・インベストメント・アドバイザーズ(Bell Investment Advisors)のジム・ベル氏(Jim Bell)は言う。彼の家は多分、１５０万ドルの価値があるが、９０万ドルは借り入れている。「急いで売却するつもりはない」彼は言う、「これは税控除のひとつだ」と。

＜続く＞

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