2008/09/04

金持ちが教えない１０のこと(2)

4. 「すべてに対してコンシェルジェがいる」

人気のレストランは数ヶ月の間、予約で一杯だ。しかし、多くの高級レストランは、セレブや重要顧客のための席を空けており、パーソナル・コンシェルジェは彼らをそこに案内する。１時間２５ドルから年間６桁をやそこらを報酬として受け取って、今日の執事達は、高級レストランやスパの予約、そしてゴルフクラブのティータイムにまで、特別な経路を用意している。そして、質の良いコンシェルジェは、クライアントが必要なものは何でも探し回る―それが、ローマ法王の聖水、メキシコのレアテキーラ、スペイン北部の職人のソーセージであっても。「ある人々にとっては、幾ら費用がかかるかは問題ではない」と、マルキーズ・コンシェルジェ(Marquise Concierge)を運営し、かつてクライアントのために、４０ポンドの1,000ドルするチョリーゾ・ソーセージを用意したことのあるヤミレ・デルガド氏(Yamileth Delgado)は言う。

コンシェルジェサービスは、今や、医療分野にも拡大している。最高級のサービスでは、月に約2,000ドル～4,000ドルで、往診をしてくれる医師に２４時間アクセスができ、「救急待合に並ぶことなく」病院にかかることができる。

5. 「いい人ぶって、金持ちになることはできない」

ジョン・ロックフェラー(John D. Rockefeller)は、ライバル企業が自社であるスタンダード・オイル(Standard Oil)側につかなければ、倒産をほのめかして脅迫をした。ビル・ゲイツ(Bill Gates)は、マイクロソフト(Microsoft)を世界最大のソフトウェア会社にのに冷酷であった(Netscapeを覚えているだろうか？)。実際、多くの富裕層は、自分が「ビジネスにおいていやなやつ」であることを認めているとプリンス氏は言う。「彼らは、いいやつではない。」もちろん、富裕層が鏡を覗き込んで、そこにゴードン・ゲッコー(映画『ウォール街』の冷酷かつ貪欲な投資銀行家)を見ているわけではない。ほとんどの富裕層は、中流階級と同様の価値観を持ち合わせていると、個人資産コンサルタントでプリンス氏の共著者であるのルイス・シーフ氏(Lewis Schiff)は言う―「彼らにとって最も大事なことは、家族と時間を過ごすことである。」AmEx/Harrisonの調査によれば、最も記憶に留めて欲しいのは自分のビジネスの成果であると答えた人は、わずか１２％であった。

富裕層はまた、失敗に挫けないように見える。クレイン氏は、貸主のために借主の選別をするビジネスを経営して成功している。しかし、彼が最初に始めた不動産パートナーシップ事業は破産し、彼は当時所有していた住宅の資産価値を超える、２万ドル以上の損害を被った。「私の人生において最も落ち込んだ時期であったが、一番多くを学んだ時期でもあった」と彼は言う。

6. 「税金は、一般大衆向けだ」

ほとんどの富裕層が税金を払っている。実際、アメリカ合衆国内国歳入庁(Internal Revenue Service: IRS)の調査によれば、2005年には、上位１％の高所得者が、連邦総歳入の約４０％にあたる3680億ドルもの金額を納めていた。とは言っても、富裕層は収入の多くを、給与収入よりも税率の低い配当金やキャピタルゲインから得ている(中流層の給与が２５％であるのに対して、長期キャピタルゲインは１５％である）。また、高所得者は、収入の最初の97,500ドルで、社会保障税を払ってしまう。

しかし、最も大きな節約は、ビジネスを経営し、それに関するすべてを控除することだろう。貸しマンション経営者は、容易に営業用不動産や住宅ローンの利子を減価償却することができる。税の避難所や信託所など、超富裕層が富を隠すための仕組みが幾つかある。IRSによれば、おおよそ２００万人の米国人が報告していない海外アカウントを持っており、税徴収を逃れている海外からの収入は、年間２００億ドルから４００億ドルに上るといわれている。実際、合法海外口座を専門とするカンザス州の公認会計士であるバーノン・ジェイコブズ氏(Vernon Jacobs)によれば、「海外ファンドを作りたい人が年々増えている」という。

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