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2009/04/26
ディオールの商標権を欧州裁判所が支持
ルクセンブルグ ― クリスチャン・ディオール（Christian Dior）の高級製品をディスカウントストアで販売することは、そのブランドクオリティーに影響を与えると、欧州裁判所が判決を下した。 欧州裁判所が、商標権訴訟で、フランスのっファッションハウスを擁護するかたちとなった。
「高級製品のクオリティーとは、その物質的な製品そのものだけではなく、それがもつ一流で人を惹き付けるイメージも含まれる」と、欧州裁判所は判決を下した。
フランス法廷から欧州法廷に提出されたこの訴訟は、クリスチャン・ディオール商標の付いた高級コルセットの製造、及び、流通に関するライセンス供与の取引契約を、Societe industrielle lingerie (SIL)と交わした２０００年にさかのぼる。
この契約では、「ディオール商標の名声と権威を守るために」、ＳＩＬはディスカウント販売を行わないことが合意されていた。
しかし、ＳＩＬは、不況に直面し、製品の一部をディスカウントストアを経営するＣｏｐａｄに販売した。
ＳＩＬは、ディオールの商標権は適用されないことを主張したが、フランス法廷は、もともとディオールから提訴されたこの件を、ルクセンブルグの欧州裁判所に提出した。
欧州裁判所では、ディスカウントストアでの販売により、ディオールの『高級なイメージ』を損なっているのであれば、その商標権を発動できると判決が下された。
欧州裁判所は、「『ディスカウントストアでの』高級品の販売は、その高級品のクオリティーに影響を与える可能性がある。しかし、このケースでは、『高級な雰囲気』がディスカウントストアでの販売により損なわれたかの判断をフランス法廷に差し戻す』と判決した。
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