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2009/06/18
中東の高級品市場は、1年で10%の成長に向かい、世界の高級市場におけるシェアは、今や、5%から10%に増加をする勢いであると、バーレーンのインベストコープ社が、今月、報告した。
同社のガルフ・グロース・キャピタル事業部トップのAzmat Taufique氏によれば、その成長の大きな原動力となっているのは、中東の若手層と富裕層であるという。
「昨今の景気低迷にも関わらず、マス高級ビジネスは、依然、非常に好調なままである」と、ロイター・グローバルラグジュアリーサミットにおいて同氏は述べた。
中東での高級品需要の成長は、また、世界の石油輸出地域である湾岸地域を中心とした、石油輸出に依存してきた。
「皆、我々が余るほどに持っているエネルギー資源を必要としています。 これは、我々が戦略的に目指す、広範囲な分野への投資、及び成長のための、大きな原動力となっています。」
さらに、Taufique氏によれば、特にジュエリーに関して、成長が期待できる、2つの市場があるという。 その1つは、中東最大の経済地域であるサウジアラビアであり、もう1つは、アラブ世界で最大の人口を誇る、人口7,500万人を超える、エジプトである。
現在、不景気の状態にはあるが、ドバイにも成長の余地があると、同氏は付け加えた。
インベストコープ社は、文化的・社会的な価値から、貴金属の需要が伸びることを見込んでいる。
「金をベースとしたジュエリーは、中東では、文化的に非常に強い影響力を持っている」と、Taufique氏は言う。 「金は、時間を越えて価値を保存する貯蔵庫とみなされている。」
かつて、グッチ(Gucci)や、ティファニー(Tiffany,)の株式を市場に出したインベストコープ社は、昨年末までの6ヶ月間に、5億1,100万ドルの初めての損失を計上した。 これは、金融危機の影響で、ヘッジファンド部門と、ポートフォリオ部門が打撃を受けたことによるものであった。
インベストコープ社は、Saudi goldと貴金属メーカーのL'azurdeの株式の70%を取得するための会を運営していると、2009年3月に発表をしていた。
個人あたり所得を増やし、世界最大の石油輸出地域としての世界的信用を増加させている、湾岸アラブ地域の若年層は、自らのビジネスの成長のために、インベストコープ社のような会社を支援している。
Bain & Coが4月に発行したレポートによると、2009年の第1、第2四半期の世界の高級品市場は、15%から20%程度縮小しており、2008年には1,700億ユーロ(約23兆円)であった市場が、1,530億ユーロ(約20兆円)まで縮小する可能性があるという。
しかし、同レポートでは、中東の高級市場は、2%の成長が見込まれている。
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