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2009/08/30
住宅価格が上昇し、消費者信頼感が改善している小売業が好調を続ける中、ティファニー(Tiffany & Co.)を筆頭とするジュエリー各社の株式が、8月26日、上昇した。
消費者が高級ブランド消費に戻るまでに時間がかかるという懸念もあるが、Caris & CoのアナリストであるDorothy Lakner氏は、26日、ティファニーの投資評価を『平均』から『平均以上』に格上げした。 Lakner氏によれば、株式市場の好転と、消費者信頼感の回復により、ティファニーの買戻しが始まる時期であると判断したという。
Lakner氏は、7月半ばに超えてしまった28ドルという以前に設定した価格目標を、38ドルに引き上げた。この価格は、ティファニーが第4四半期に利益を伸ばすことを見越しての数字であるとのことだ。 同社は、7月31までの後半期の結果を、8月28日に発表することになっている。
「ダイアモンドは女性買い物客の最高の友」ではあるが、ティファニーの株価の急騰や、既存店舗売上の急激な落ち込みに関して、依然、懸念事項はあるとLakner氏は述べている。
「ティファニーは世界でも最もゆるぎない高級ブランドの一つです。 他のブランドよりも手の届きやすい価格帯で、さまざまな商品をこれまで取り揃えており、厳しい状況の中を乗り越えてきた有能な経営陣います。」と、同氏はクライアントメモに書き留めた。 また、同社が、世界各国の市場で「成長の可能性」を持ち、「近年の小売業は、まれな存在である」ことも、付け加えた。
ここ最近、ティファニーの株価は1.6%上昇し33.65ドルとなり、8月25日には更に2.4%上昇した。 株価は、最低であった3月の11.88ドルから3倍近く上昇し、ほとんどの市場で回復を見せた。
26日に発表されたスタンダード&プアーズの500種指数では、前回よりも0.7%上昇し、369.89となった。
競合他社の株価も高値をつけ、ブルーナイル(Blue Nile)は0.4%上昇して57.09ドル、シグネット・ジュエラーズ(Signet Jewelers)は0.6%上昇して24.17ドルとなった。
高級小売企業の中には、低価格帯の商品や、売れ行きの良い商品を出して、利益を追求してきた企業もあった。 しかし、ティファニーやいくつかの企業は、安い商品を販売することを避けてきた。 ティファニーは。今年初めに、高級ハンドバッグブランドのランバートソン・トリュクス(Lambertson Truex)を買収し、規模を拡大した。 Lakner氏は、人気のチャーム(Charms)や、新たなキーコレクション(Keys collection)などの新商品の導入を取り上げ、ティファニーは世界的に成功する余地があり、ジュエリーを主に販売している小規模店舗が、米国で成長する可能性があると、将来性についても述べた。
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