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2009/10/06


新たな顧客を求め、バーバリーがソーシャルメディアを利用

UTALK MARKETING

ファッションブランドのバーバリー(Burberry)が、独自のソーシャル・ネットワーク・サイト(SNS)を立ち上げ、より多彩な消費者にリーチすることを試みている。

artofthetrench.com」という名のこのサイトでは、冒頭で、バーバリーのトレンチコートを着た人たちの動画が特集されている。

同社によれば、Facebookにおけるバーバリーのファンは、66万人を超えており、他の高級ブランドよりも多いとのことだ。

米シアーズ(Sears)や、英アスダ(Asda)など、他の小売企業も、今年、不安の中でSNSを立ち上げた。 あるアナリストがファイナンシャル・タイムズに述べたところによれば、この動きには、バーバリーが高級消費に関してより回復が早いと見られている若者を取り込もうとしている動きと、同じ狙いがある。

高級ブランド各社は、SNSは言うまでもなく、これまで、インターネットへの対応が遅かった。

あるブランド企業は、オンラインオークションサイトのeBayと、偽物対策に関して、数年を費やしてきた。 また、他のブランド企業は、自社の商標が簡単に他社に利用されてしまうGoogleの広告システムに関して、対立続けてきた。

マーケティングキャンペーンにソーシャル・メディアを取り込むことで、ブランドのターゲット層を広げることができると、ソーシャルメディアプロバイダーのリアリティ・デジタル社は述べている。

オンラインで利用されているメディアの多くは、複数の検索エンジンから見つけることができたり、最近では、SNSからもリンクされている。 SNSは、これまで、友人や他のユーザーに、興味があるであろうコンテンツを紹介する役割を担ってきた。

オンラインのコンテンツがこの用に共有されていくことを考えれば、マーケティングにSNSを利用することが、ますます重要になっていくことは明らかである。

さまざまなツールや、ウィジットなどを通して、ユーザーは1クリックで、特定のウェブサイトを、その他大勢と共有したり、推薦することができるのである。 そのため、ブランド各社は、これまではターゲットとして考慮してこなかった、さまざまなタイプの消費者にメッセージを伝えるためのプラットフォームとして、このようなソーシャルメディアを最大限に利用していくことを真剣に検討するべきである。

リアリティ・デジタル社EMEA部門トップのロバート・プロクター氏は言う。 「ブランド各社は、ソーシャル・メディアの急速な成長を考慮すべきです。 そして、大手SNS全てを合わせれば、ブランドメッセージを伝えるための巨大なプラットフォームになり得ることを認識すべきです。」

「クラウドソーシングツールとしてFacebookやTwitterを利用すれば、通常利用しているような従来のマーケティング手法を利用するよりも、幅広い消費者にメッセージを伝えることができるのです。 もし、あるブランドがSNS用に用意したコンテンツを、あるユーザーがより大きなSNSに対してリンクした場合、通常、そのブランドの優先的なターゲットではない消費者にも、そのコンテンツを見てもらえる可能性が増えるのです。」

しかし一方で、Facebookには誰でも自分のページを持つことができるため、SNSとしての2つの問題が存在する。 1つは、広告主が広告プロセス全体を管理できないこと、もう1つは、ネットワークオーナーがお金を得ることができないことです。

もし、ある高級ブランドの『ファン』が、自主的にこのブランドを友人に紹介してくれるのであれば、ブランド自身が宣伝にお金を使う必要はないだろう。 しかし、他方で、これまでの高級ブランドは、十分に全ての消費者にリーチできていない側面もあった。 現在、経済が落ち込み、非必需品に対する消費者の消費意欲は減退している。 そして、高級ブランドは、新たな層の消費者にメッセージを伝え、コミュニケーションを図っていく必要性を認識し始めている。





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