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2010/08/03


LVMHが高級市場の回復を示す

FT.com

アジアでの高級品に対する需要の強まりと成熟市場の回復によりLVMHの前半6ヶ月の業績は予想以上の結果となった。これは高級市場が回復し始めていることを示すものである。

ドンペリニヨン(Dom Perignon)からルイヴィトン(Louis Vuitton)ハンドバックに渡る幅広いブランドを保有する世界最大の高級ブランドグループLVMHは、6月末までの6ヶ月間に昨年同時期に比べ純利益が53%跳ね上がり11億ユーロ(14億ドル)となったことを報告した。一方、売上は16%増の91億ユーロであった。

高級品に対する需要は今年大きく反発し、イギリスのファッショングループであるバーバリー(Burberry)とフランスのエルメス(Hermes)は、第1四半期の売上が27%の増加であったことを今月発表している。

最近、高級車メーカーのBMWとポルシェも需要の高まりを報告している。LVMH会長兼CEOのベルナール・アルノー氏は、この結果は同社の「成長市場への早い参入と、パイオニア」としてのポジショニングがもたらしたものであると述べている。

彼は後半6ヶ月に対しても「自信」を覗かせているが、景気回復の勢いが不透明であることからこの成長が今後も続くことに対しては慎重な姿勢である。同社は新店舗オープンなど、新興市場の開発を進めていく予定であるが、既存市場においても、リーダーとしての立場を維持していく。

営業利益率は17%から20%に増加し、全ての部門において営業利益及び売上が2桁成長を遂げたと報告されている。

時計、宝飾品、ワイン、アルコールは不景気により大きくダメージを受けていたが、新たな注文が増えて急激な回復を見せた。タグホイヤー(Tag Heuer)ブランドを含む時計や宝飾品の営業利益は2倍以上の4,900万ユーロとなった。ワインやアルコールにおける営業利益は35%増の32,600万ユーロであった。

グループ全体の営業利器の3分の2を占める旗艦ブランドのルイヴィトン(Louis Vuitton)では、営業利益が28%増加し12億ユーロとなった。





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