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2008/04/09
中国通貨である元の米ドルに対する上昇が進んでいるが、その元に対する香港ドル安の影響を、香港の高級品小売、製造、及び、消費者が感じ始めている。小売業は、為替差損を緩和するために、(ほとんど日本やヨーロッパから輸入されている)高級商品の価格を押し上げようとしている。
オーストラリアやヨーロッパなどから仕入れた半製品を本土で製品化する数々のメーカーは、20%もの損失をこうむっている。
既に、食品価格の高騰が低所得者に打撃を与えているが、この価格高騰は、ミドルクラスの消費行動にも影響を与えそうだ。
専門家によると、ミドルクラスは、車やワイン、衣服、電化製品などの高級輸入品を買い控えるようになるだろうと言われている。
「自国の貨幣価値がそれほど無いため、人々はほとんど高級品を買うことができない」と”the Voice of the Middle Class”のチェアマン、Alvin Lee Chi-wing氏は言う。
小売業者がコストを消費者に負わせる一方、数社のメーカーは、それができず、被害の一部を自社で吸収している。輸出入団体を代表する国会議員、Wong Ting-kwong氏によれば、昨年秋に海外の顧客から注文を受けたメーカーは、当時の為替レートで処理しなければならないとのことだ。
「彼らは、元や外貨の高騰によるコスト増は予測できない、そして結果として、打撃を受ける」と彼は言う。
日本車とヨーロッパ車の価格は10%の増加が予測されると、Motor Traders Association社のJohnson Lee氏は言う。
昨年の6月から、香港ドルに対して、ユーロは14%以上、元は12%以上高騰した。
先週、香港金融監督庁の最高責任者、Joseph Yam Chi-kwong氏は、米国ドルの10%の価格下落は、香港において、短期的にはわずか0.82%物価上昇を招くのみだと言い、ペッグ制を支持した。また彼は、インフレ傾向の最も大きな原因は、ドル安ではなく、むしろ人件費であると彼は付け加えた。
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