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2009/02/07


LVMH 2008年度利益は低迷

Forbes.com

パリを拠点とする巨大ブランド企業のLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの通年の最終利益は、モエシャンドン(Moet & Chandon)シャンパンや、タグホイヤー(TAG Heuer)時計の売上が伸びず、停滞したと同社が報告した。

しかし、ルイヴィトン(Louis Vuitton)のダミエ・グラフィット(Damier Graphite)ハンドバッグや、ジャドール(J'Adore)やディオール・オム・スポーツ(Dior Homme Sport)など人気の香水の売上が反発し、第四四半期の売上成長を促進した。

LVMHは、2008年の最終利益は、20億3,000万ユーロ(26億ドル)と報告し、前年から大きな変化は無かった。同社から、第四四半期のみの個別利益の報告は無かった。

経済危機が深まったことや、バーナード・マドフによる富裕層投資家に対する巨額詐欺容疑の影響を受け、最上層顧客でさえも、購買を控えたかたちだ。

近年好調であったフランス産シャンパンの出荷は、2008年、フランス及び海外をあわせて4.8%落ちたと、Champagne Vintners' Committeeは、発表した。

通年、及び、第四四半期で売上は4%増加したとLVMHは発表した。20ヶ月での集計では、売上は172億ユーロに達し、一方、2008年度の直近3ヶ月では、52億ユーロであった。

経済危機を考えれば、「全体的に満足のいく結果だった」と、会長兼CEOのベルナール・アルノー氏(Bernard Arnault)は、記者会見で答えた。

LVMHは、ルイヴィトンブランドの回復力のおかげで、スイスのリシュモン(Richemont)などと比べればかなり良い方である。

アルノー氏は、自社を取り上げ、「経済環境にかかわらず成長を続けるスターブランド」と呼んでいた。セールを行わないというLVMHのポリシーにより、顧客は自分たちのハンドバッグが値下げをして売られる不安がなく、これはこのブランドにとって大きな「価値」であると、アルノー氏は述べた。

アルノー氏の言う「霞ががかった」経済の見通しにおいては、LVMHは2009年予測を発表するのを控えたが、同社は、予定通り、新店舗や新製品への投資は続けていく予定であるとのことだ。

1月の売上は、決して悪いわけではなかったが、あまり見通しはよくないと彼は述べた。

業績が発表された後、LVMHの株式は1.5%落ち、44.00ユーロに落ち込んだ。

第四四半期においては、時計・ジュエリー部門、ワイン・アルコール部門は、前年比での落ち込みを報告した。

香水・化粧品・ファッション・革製品部門においては、売上はプラス成長であった。セフォラ(Sephora)化粧品は、2008年、市場シェアを伸ばしたと同社は報告した。





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