2009/02/19

広告ネットワークによる新たな高級広告代理店

経済が低迷する中での売上向上を目指し、国内外の多くのニュースメディアが、新たなデジタル広告ネットワークを立ち上げた。このネットワークは、オンライン領域の広告を一元的に販売することを目指す。

Agence France-Presseの報告によれば、ビジネスプレミアムネットワーク（Premium Business Ad Network）と名付けられたこのネットワークは、初年度に３億円（３３０万ドル）の売上を目指すとのことだ。Agence France-Presseもビジネスプレミアムネットワークの参加メンバーである。

トマソン・ロイター（Thomson Reuters）、ＣＮＮに加え、朝日新聞、及び、時事プレスも、このネットワークに参画すると報告されている。

日本のメディアが低迷しているこの重要な時期にネットワークは立ち上げられたと、ＤＤＢジャパンのＣＥＯであるタカダ・タカシ氏は言う。日本のメディア業界はまだ、ヨーロッパよりはましな状態にあるが、米国のメディア業界のような状態になる前の現在、多くのニュース組織がこの戦略を評価するだろうとタカダ氏は指摘した。米国メディア企業は、社員の解雇を日々進めているか、会社自体を畳んでいるかのどちらかである。

「ニュース企業のビジネスモデルは、変革の時期にあり、今回のネットワークが最終形態というわけではないと思う」と彼は述べた。「メディア業界におけるこの不景気の最大の犠牲者はオフラインメディアであり、今回の戦略は彼らが生き残るための１つの方法である。」

しかしながら、マッキャン・ワールドグループ・アジアパシフィック（McCann Worldgroup Asia-Pacific）のＣＥＯであるKevin Ramsey氏は、このネットワークメディアの短期的な成功には懐疑的である。「今は日本の広告業界全体にとって大変な時期であるが、それはメディア業界だけではなく、世界中の彼らのクライアントも同じ立場であるからだ」とのことだ。

４月開始予定のこのネットワークは、オンラインプロバイダーのソネット・メディア・ネットワーク・コーポレーションをホストとする予定だ。

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