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2009/04/04
世界的景気低迷により、中国の富裕層の高級品消費は縮小しているが、中国富裕層の急速な成長は止まらない―世界的コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)のレポートが報告した。
レポートによれば、中国は2015年までに、米国、日本、イギリスに次ぐ第4の富裕層国家になり、富裕層世帯数は400万を超えると見込まれている。
金融危機の短期的な負の影響はあるが、世界的な高級ブランド企業にとっては、今後5〜7年の大きなチャンスを見越して、中国に投資をするのに格好の時期であるとも、レポートは述べている。
このマッキンゼーによる調査は、2008年第4四半期に、中国16年からの1,750人の富裕層に対して対面面接の形式で実施された。富裕層の定義は、世帯年収25万元(367万円)以上であった。
中国全体の富裕層は、昨年末までで160万世帯であり、全体の1%以下ではあるが、毎年16%ずつ増加している。
近年、中国の富裕層は、主に南東部に住んでおり、その30%が4大都市である、北京、上海、広州、深圳に住んでいる。しかし、マッキンゼーの予測によれば、今後5〜7年に成長する富裕層の3/4は、それら4年以外からであるとのことだ。
「高級ブランド企業にとって、次に控える市場を手がけることは非常に重要だ」と、マッキンゼーのシニア・ディレクター、Vinay Dixit氏は言う。
今回の調査での印象的であったのは、中国の富裕層は、米国や日本の富裕層よりも断然若く、45歳以下が米国で30%、日本で19%であったのに対し、中国では、約80%であったことであったという。中国の富裕層は通常、他の人々よりも良い教育を受けており、そのほとんどが事業主である。
「ここで国際企業が提供しなければならないのは、若い中国人富裕層に合わせた製品やサービスである。自社の世界でのブランドの位置づけを保ったまま。」とDixit氏は言う。
現在の160万人の富裕層の50%は、4年前までは金持ちではなかった。2015年までに富裕層の仲間入りする人々は、今日まだ裕福ではないとマッキンゼーは予測している。今回の調査対象の55%は、実際、この4年以内に高級製品を使い始めたばかりだ。
これは良い兆しであるが、「消費者の高級品に対する期待は高まっており、多くの企業が、市場でのブランド確立のために柔軟に対応している。」と、マッキンゼー上海のアソシエイト・プリンパルのYuval Atsmon氏は述べた。
中国の富裕層消費者は、他の消費者に比べ、外国ブランドやハイテク機器に対して熱心であり、高品質な製品への購買意欲は非常に高い。
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