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2009/08/05


BMW、第2四半期は76%の減益

Associated Press

高級自動車メーカーのBMWは、4日、第2四半期の収益が76%減少したことを報告した。 消費者の高価格帯自動車離れを原因と見ており、継続的な回復傾向は、未だ見られないとのことである。

BMWの発表によれば、今年4月から6月までの第2四半期の収益は、1億2,100万ユーロ(約166億円)であり、昨年の5億700万ユーロ(約695億円)から大幅な減益となった。

また、昨年145億ユーロであった売上は11%減少し、129億ユーロとなった。

CEOのノルベルト・ライトホーファー氏によれば、「一時的に明るい兆候が現れているが、継続的で、広範囲に渡るような回復はまだ見られない」とのことである。

同社は、「市場が非常に不安定であり、今後の見通しが不確実である」ことを理由に、年末までの業績予想の公表は差し控えている。 しかし、2008年の売上総額である530億ユーロには届かない見通しを発表している。

これにより、フランクフルト証券取引所では、BMWの株価は1.7%下落し、32.36ユーロとなった。

BMWは、傘下に、MINIやロールスロイス(Rolls-Royce)のブランド抱えている。 同社の発表によれば、第2四半期の自動車の流通台数は、昨年の41万3,8087台から、33万8,190台に落ち込んでいる。

流通台数の減少は、BMWブランドで18.6%、MINIで15.7%、ロールスロイスで50.3%であった。 二輪車部門では、14.7%減少した。

流通台数は減少をしたが、一方、流動資産は増加したと、同社は発表している。

「我々は、上半期に、5億1,600万ユーロのフリーキャッシュフローをなんとか創出することに成功した」と、ライトホーファー氏は言う。 6月待つまでに、同社の流動資産は、119億ユーロに達した。

バーンスタイン社のシニアアナリストのマックス・ウォーバートン氏によれば、バランスシートや資金繰りの改善により、BMWは不況に際しても、業界で屈指の好調な企業であったが、今は、バランスシートや資金繰りに改善の余地がほとんど残っていないという。

「BMWに対しては、削れるものはほとんど残ってはいないが、他の自動車メーカーのバランスシートは、安定はしていないが、その分、改善の余地が大いにある」と、ウォーバートン氏は分析している。

BMWは、コスト削減のため、今シーズン終了とともに、F1から撤退することを、今週発表している。

ミュンヘンのウニクレディト社の自動車アナリストであるゲオルク・ストゥエルツェル氏の見積もりによれば、BMWは、F1に年間2億ユーロを投じている。

また、同社は人員整理も行っており、従業員を昨年から、7.3%減らし、6月末時点で、世界全体で9万8,261人としたと発表した。

今年上半期の損益は、3,100万ユーロの損失を計上し、昨年の9億9,400万ユーロの利益からは大きな減益であった。 また、売上高は、昨年の278億ユーロから12%減少の、役245億ユーロであった。





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