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2009/11/01
アジア・パシフィック・ウェルスレポートによれば、アジア・パシフィック地域の個人富裕層の資産が2018年までに、年間8.8%の割合で成長し、世界平均の7.1%に比べずっと速いと見込まれている。
しかし一方で、アジア・パシフィック地域の個人富裕層の人口は、14.2%減少するとレポートは述べている。 このアジア・パシフィック・ウェルスレポートは、コンサルティング及び、テクノロジー、アウトソーシングサービスの専門機関であるキャップジェミニと、メリルリンチ・グローバル・ウェルスマネジメントにより発表されたものである。
また、中国とインドが、堅調な内需と新たな富裕層の成長に支えられ、今後、この地域の個人富裕層の成長を牽引していくと見込まれている。
「アジア・パシフィックが、世界の富裕層の、大きな牽引役になっていくだろうと予測しています。 中国、インドを筆頭に、そして、日本も依然、重要な富裕層市場として」とレポートには書かれている。
メリルリンチ・グローバル・ウェルス・マネジメントのアジア・パシフィック・ウェルス・マネジメント代表のアンソニー・ハン氏によれば、この地域の多様な経済の展望が、ウェルスマネジメント各社に対し、非常に大きな成長の機会を与えたとのことだ。
「市場が回復するに連れて、アジア・パシフィックの富裕層人口と資産は、ますます増えていくだろう」とハン氏は続ける。
「この地域の経済は回復の兆しを見せており、2010年までは、世界経済よりも速いペースで成長すると見込まれている。」
2008年、不況や市場の荒廃のなかで、富裕層の人口は、昨年比14.2%減の240万人となった。
アジア・パシフィック地域全体の富裕層資産は、22.3%減の7兆4,000億ドルであったとレポートは伝えている。
また、同地域の投資可能資産3,000万ドル以上を持つ、いわゆる超富裕層の資産は、一般富裕層に比べ、大きく落ち込んだ。
アジア・パシフィック地域の超富裕層は29.6%減の1万4,300人となり、その資産は35.1%減となったとレポートは付け加えている。
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