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2009/11/29


偽造バッグの次は、偽造高級ワイン(2)

smh.com.au

「需要が急激に増え、かなりの誘惑があった。」

これに巨大な中国市場も加わった。 フランス市場におけるワインの偽造問題は『知る人ぞ知る話』であるが、「市場が急速な速さで拡大しているアジアでは、より深刻な問題になる可能性がある」とランクザン氏は懸念している。

中国は「偽造者の中心国」であると、フランスワイン&スピリッツ輸出連盟(FEVS)のルノー・ゲイラード氏は言う。 彼によれば、メインターゲットにされているのはシャンパンやコニャックであるが、中国では「ペトリュスやマルゴー(Margaux)もちょっとした店舗でお目にかかることができる」そうだ。

輸出市場やインターネット市場に加え、偽造ワインはオークションでも出回っている。

「オークションハウスは、然るべきチェックが常にされているわけではないのです」と、パリの伝説的レストラン、トゥール・ダルジャン(La Tour d'Argent)のチーフソムリエであるデビッド・リッジウェイ氏は言う。

たとえば、「ロマネ・コンティの1945年は、600本しか製造されてないことを、皆知っています。 しかしオークションでは何千ものロマネ・コンティを見てきました。」

偽造品に太刀打ちできるだけの財力を持つLVMHのような高級ブランドグループとは異なり、ほとんどのワインメーカーは偽造品に対し無力である。

「資金がないのです。 訴訟1回に50万ユーロがかかるのです」ポンソ氏は述べる。 「ヴィトンであれば手が打てます。 しかし、ワインメーカーが全ての在庫を売ったところで、たかが知れています。」

偽造ワインの存在が世間に知られるのを嫌がるメーカーもいる。

「メーカーは訴えを起こしても、それは穏やかなものです」フランスワインの専門家であるクロード・マラティ氏は言う。 「彼らは、自分達のワイン全てが疑いの目で見られるのを、あまりにも恐れているのです。」

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