このページでは、ブランド別に関連する記事を紹介しています。
2010/02/26
4日、世界最大の売り上げを誇る高級ブランドグループ、LVMHが、高級時計やバッグ、衣類などの需要が昨年末までにかけて加速したことを発表した。 これにより高級業界が回復傾向にあることが明らかになった。
ベルナール・アルノー会長兼CEOは、1月の販売動向は2009年の第4四半期よりも強まっていると述べた。 しかし、景気回復の不確実性を引き合いにだして年間予測に対する言及は避けた。
2009/08/30
住宅価格が上昇し、消費者信頼感が改善している小売業が好調を続ける中、ティファニー(Tiffany & Co.)を筆頭とするジュエリー各社の株式が、8月26日、上昇した。
消費者が高級ブランド消費に戻るまでに時間がかかるという懸念もあるが、Caris & CoのアナリストであるDorothy Lakner氏は、26日、ティファニーの投資評価を『平均』から『平均以上』に格上げした。 Lakner氏によれば、株式市場の好転と、消費者信頼感の回復により、ティファニーの買戻しが始まる時期であると判断したという。
2009/06/07
一般的に、高級ブランドに関する定量データは、他の消費材などに比べ数少ない。 高級ブランドは、もともと、限られた消費者、いわゆる富裕層をターゲットとしており、一般消費者に比べデータが集めにくく、また、定量調査が一般消費材ほど重要ではないというのがその理由だろう。 高級ブランドの市場調査においては、しばしば、特定の潜在顧客を対象に、フォーカスグループインタビューや、デプスインタビューといった、定性調査手法が用いられる。
しかし、一方で、定量データは、市場の全体感や、各要素の位置づけを把握するのに、非常に有用である。 これは、高級ブランド市場においても同様である。 たとえば、今月、矢野経済研究所が、昨年の輸入高級製品の市場は、10%縮小し、1兆640億円となったと報告している。 化粧品の市場規模が約2兆円なので、その半分であると考えると、何となく直感で把握できる。
2009/03/02
the International Herald Tribune
かつて、10年ほど前までは、ミラノは米国人旅行客で溢れかえっていた。ドル高リラ安、そしてその後は、導入されたばかりのユーロに対して優位を誇っていたドルを背景に、イタリアの高級品は、彼らにとってバーゲンセールであった。トッズ(TOD'S)やグッチ(Gucci)のショッピングバッグを持って、外国語をしゃべりながら、我が物顔で歩いていた。
しかし、今やミラノの高級ショッピング街で、米国人を見つけることは難しくなってしまった ― ニューヨークの雑誌編集者や買い物客の集まる、年4回のファッションショーを除いては。2003年から始まったドル安と、つい最近の金融危機を背景に、ドルは存在感をほとんどなくしてしまった。また、同様に衰えが顕著なのは日本人である。彼らはかつて、世界とプラダショップを一気に征服してしまう勢いだった。
2009/02/06
シンガポール ― ブランドコンサルティング企業のInterbrandが実施した最新の高級業界調査によれば、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、シャネル(Chanel)を含むトップブランドは、現状の世界恐慌による先行き不安にもかかわらず、長期的にブランド構築を行っていく構えを続けていくつもりであるとのことだ。
「つい最近まで、高級ブランドは、経済低迷においても安定していると思われていた。しかし、今日、世界不況が深刻になるにつれて、全ての業界が影響を受けていることがわかった。」と、InterbrandのチーフエグゼクティブのJez Frampton氏は述べた。
2009/01/19
「世界で唯一のマス高級市場」と揶揄される、ブランド商品に強い嗜好を持つ日本市場は、これまで世界の高級品業界において最前線の重要市場であり続けてきた。その日本市場も、ここのところ陰りが見られる。市場が成熟しているこの日本の高級市場では一体何が起こっているのであろうか?
世界で唯一のマス高級市場
2009/01/03
ベイン&カンパニーの高級品調査第7版によれば、世界の高級品市場の成長は、年末に大きく減速し、2009年は過去6年ではじめての景気後退に向かうが、「ニューラグジュアリー」として今後上向く傾向にあるだろうと長期的には楽観的な予測がなされている。
ニューヨーク(2008/10/29) ― 高級品市場は、これまで景気変動の影響を受けることは無いと見られていたが、今回の世界的景気減速の影響を受け始めており、2009年には、不景気に突入する。これは、ベイン&カンパニーの高級品世界市場研究(Bain & Company's Luxury Goods Worldwide Market Study)第7版の調査結果によるものである。しかし、一方、今後5年の富裕層による高級品消費は上昇傾向にあり、ブラジル、ロシア、中国、インドなどの新興市場での+20%〜+35%程度の上昇に加え、全市場での個人資産の増加や、世界GDP成長、世界的な旅行者の増加などが予測されている。これらの傾向により、世界高級市場長期予測調査では、楽観的な見通しがなされている。
2008/12/30
ルイヴィトン(Louis Vuitton)は、世界最大の高級ブランド企業、LVMHに属しているが、2002年、東京・表参道にルイヴィトンの巨大店舗ができた時、何百もの人が列を作った。さらに、初日の売上は、100万ドルを超えた。これは、日本人が明らかに高級品に対して貪欲であったこと象徴しているというよりも、高級品に対する購買意欲が減退していることを示していた。日本市場は、長らく高級品の売れ行きがもっとも良い市場であったが、ここのところ勢いは衰えてきている。多くのブランドは、過去5年間横ばいであったが、今年の売上は劇的に落ち込んだ。エルメス(Hermes)、グッチ(Gucci)、ティファニー(Tiffany)、シャネル(Chanel)、カルティエ(Cartier)は危機的な状況だ。LVMHの日本での売上は、今年前半期で、6%落ち込んだ。今年は、LVMHが1978年に日本に進出して以来、初めての業績悪化になるかもしれない。
2008/12/21
高級品業界に同情する。今年のホリデーシーズン、高級業界には、気力を挫くようなマーケティングの壁が立ちはだかっている。すなわち、景気後退で不安に駆られている消費者に、何千ドルもの財布や、宝石を買ってもらわなければならない。
およそ10年間、高級品メーカーは、顧客基盤を必ずしも一部の富裕層に限ることなく広げる一方、顧客の購買意欲を維持するような高級イメージを壊すことなく、微妙なバランスを取りながらマーケティングをおこなってきた。ティファニー(Tiffany & Co.)、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、および、シャネル(Chanel)のようなブランドは、数ある中流層向け商品より高級なポジションを保ちながら、それらブランドが高級ではあるが、手に届くものとしてプロモーションをおこなってきた。記者のダナ・トーマスが、2007年に出版した本、「デラックス:ラグジュアリーはどのようにその輝きを失ったか(Deluxe: How Luxury Lost Its Luster)」によれば、シャネル(Chanel)は、自身を、パリジャンの優雅さの権化と位置づけている一方、1990年代を通しての売上No.1店舗は、ハワイ・ワイキキのショッピングモールの店舗であった。
2008/09/21
リーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)の破産申告と、メリルリンチ(Merrill Lynch & Co.)の買収を始めとするウォールストリートの動乱の中で、ほとんどの高級ブランドの株価が下落した。
ダウ・ジョーンズ(Dow Jones)の工業平均は、9/15朝の時点で330ポイント以上下落した。リーマンの破産と、メリルリンチのバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)による買収は、米国金融システムの信用危機に端を発するものであり、市場顧客の信用を大きく揺るがした。
2008/04/27
高所得層を相手にしている小売業は、これまで不景気に対してあまり心配をすることはなかった。歴史的に見て、それは、おおよそ正しかった。
景気の状況に関わらず、資産家顧客は安定的にある程度の消費を続けてきた。しかし近年、彼らのような富裕顧客も消費を控えているいると、高所得者相手の業者は報告している。