このページでは、ブランド別に関連する記事を紹介しています。
2009/06/07
一般的に、高級ブランドに関する定量データは、他の消費材などに比べ数少ない。 高級ブランドは、もともと、限られた消費者、いわゆる富裕層をターゲットとしており、一般消費者に比べデータが集めにくく、また、定量調査が一般消費材ほど重要ではないというのがその理由だろう。 高級ブランドの市場調査においては、しばしば、特定の潜在顧客を対象に、フォーカスグループインタビューや、デプスインタビューといった、定性調査手法が用いられる。
しかし、一方で、定量データは、市場の全体感や、各要素の位置づけを把握するのに、非常に有用である。 これは、高級ブランド市場においても同様である。 たとえば、今月、矢野経済研究所が、昨年の輸入高級製品の市場は、10%縮小し、1兆640億円となったと報告している。 化粧品の市場規模が約2兆円なので、その半分であると考えると、何となく直感で把握できる。
2009/05/15
これまでにない回復力
ルイヴィトン(Louis Vuitton)とエルメス(Hermès)の、上位2社は、回復を見せた、とLuxury Institute(米国の富裕層調査会社)のチーフエグゼクティブであるMilton Pedraza氏は述べる。 両者がうまくいっているのは、ブランドポジショニングだけでなく、慎重なビジネス戦略にも理由があるという。 「ルイヴィトンと、エルメス(の経営陣)は、小売流通から、価格設定までの全プロセスを、完全にコントロールしている」と彼は言う。
2009/02/06
シンガポール ― ブランドコンサルティング企業のInterbrandが実施した最新の高級業界調査によれば、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、シャネル(Chanel)を含むトップブランドは、現状の世界恐慌による先行き不安にもかかわらず、長期的にブランド構築を行っていく構えを続けていくつもりであるとのことだ。
「つい最近まで、高級ブランドは、経済低迷においても安定していると思われていた。しかし、今日、世界不況が深刻になるにつれて、全ての業界が影響を受けていることがわかった。」と、InterbrandのチーフエグゼクティブのJez Frampton氏は述べた。
2008/12/26
高級小売は、富裕層を引き戻そうとしている
2桁の価格破壊、抽選販売、景品などは、もはや、ディスカウントストアに限った販売手法ではない。例を見ないほど最悪のホリデーシーズンに立ち向かうため、高級小売各社も、買い物客を引き入れようと、できるだけの手段を試みている。
2008/06/17
ニューヨーク − ニューヨークを拠点とするラグジュアリー・インスティチュート(Luxury Institute)による2008年高級ブランド・ステータス・インデクス調査(the 2008 Luxury Brand Status Index survey)によれば、フェラガモ(Ferragamo)が、富裕層男性の間で最も権威のある高級ブランドの第1位に選ばれた。
「富裕層男性顧客は最高の権威、機能性、価値を求めており、2008年はフェラガモがそれに応えた」と、ラグジュアリー・インスティチュートCEO、ミルトン・ペドラザ(Milton Pedraza)氏は、声明の中でそう言った。「我々の調査での発見は、1つのカテゴリーに特化したブランドは、何でも屋のブランドよりも評価が良いということだ。また、評価項目の違いや、好みはあるものの、高級紳士靴では、10ブランドのうち、9つをイタリアのブランドが占めていることは明らかである。」
2008/04/03
新興経済において高級品の需要が高まる一方、従来の高級品市場の先行きは不透明 - ボイド・ファロー
1月中旬、きれいに磨かれた石畳、ガラスの通路、飾られた中庭の8,000uの豪華なミラノ本部において、エルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)は2008-2009の秋冬コレクションを公表した。メンズ高級服飾チームが、温度変化を調整する最新のハイテク素材を声高に話す中、CEO は現在の経済の冷え込みがしばらく続くだろうと予測した。