このページでは、ブランド別に関連する記事を紹介しています。
2009/08/04
中国での、フリーダ・ジャンニーニ氏デザインのハンドバックの安定した売れ行きなどが、アナリストの予想を覆し、世界の高級品市場の悪化はおさまったと、億万長者としても知られる、グッチ(Gucci)のオーナーであるフランソワ・アンリ・ピノー氏が述べた。
グッチの親会社としても知られる、ピノー氏所有のフランス企業である、PPR SAの株価は、昨年9月のリーマンショック以降最高の10%の上昇を記録した。 かつて、高級ハンドバッグを購入していた消費者は、リーマンショックに動揺したことで、業界全体の需要はこれまで落ち込んでいた。
2009/07/22
これから出てくるファッショニスタ(ファッション業界関係者)は、皆がランニングをしたり、ジーンズを試着したり、新しいサングラスを買うたびに一儲けしている人々である。
もし、スカートの丈が株式市場の浮き沈みを表すとすると、しばらくの間は長いスカートになることが、多くの経済指標から予測されている。
2009/06/24
高級ブランドのグッチ(Gucci)は、世界的な不況にも関わらず、今月28号店を中国にオープンした。 中国が、これからの高級消費を牽引しようとしている中、グッチはさらに、中国に2〜4店舗を、今年中に出店する予定であると、CEOのPatrizio Di Marco氏は述べた。
グッチは、フランスの小売・ファッション事業を手がけるPPRに所属する高級ブランドである。 同社は、現在、ヨーロッパに約70店舗、日本に約50店舗を保有しているが、中国に数年中に40店舗を持つことを目標としていると、Di Marco氏は付け加えた。
2009/05/15
これまでにない回復力
ルイヴィトン(Louis Vuitton)とエルメス(Hermès)の、上位2社は、回復を見せた、とLuxury Institute(米国の富裕層調査会社)のチーフエグゼクティブであるMilton Pedraza氏は述べる。 両者がうまくいっているのは、ブランドポジショニングだけでなく、慎重なビジネス戦略にも理由があるという。 「ルイヴィトンと、エルメス(の経営陣)は、小売流通から、価格設定までの全プロセスを、完全にコントロールしている」と彼は言う。
2009/05/14
不景気の中にあっても、幾つかのブランドは、その価値を保ち続けている
景気がどん底の状態ではあるが、高級市場は、それほど悪い状態ではないようだ。 ルイヴィトン(Louis Vuitton)、エルメス(Hermès)、シャネル(Chanel)など、高級市場では名だたるビッグブランドは、景気による多少の影響はあるものの、これまでと変わらず成功を続けている。 4月29日に発表された、ミルワードブラウン・ブランドZによる『最も力のあるブランド―トップ100』(Millward Brown BrandZ ranking of the Top 100 Most Powerful Brands)が、それを明らかにした。
2009/04/30
高級業界で、今回の経済波状の影響を受けなかった企業はひとつも無い。 市場の消費が減少し、デパートが大幅な値引きと在庫減らしを行い、業界全体の第1四半期の売上は大きな打撃を受けた。
しかし、今回の不景気により、最も力のあるブランドと、その他の明暗は明らかになった。たとえばLVMHでは、時計・ジュエリー部門、ワイン・アルコール部門の第1四半期の売上はそれぞれ前年比で27%減、16%減であったが、全体の売上は、4%増であった。 これは、ルイヴィトン(Louis Vuitton)ブランドを含む、LVMHの最大部門であるファッション・革製品部門の売上が、11%増加したためであった。
2009/04/23
パリ ― 量販小売とファッション事業を手がけるPPR SAの報告によれば、第1四半期の売上は2.6%落ち込み、高級部門の売上はいまだ『活気が無い』ままであるとのことだ。同社は、高級品需要は、不景気の影響を大きく受けていると慎重である。
高級部門の業績に関する質問に対して、「状況はほとんど回復していない」とPPRのCEOであるJean-Francois Palus氏は述べている。
2009/04/18
中国の新富裕層のほとんどは、きっと、あなたが考えているよりも、ずっと若い。 さらに彼らは、北京や上海に住んでいるわけではなく、親の世代とは違い貯金もしない。
今後の成長を見込んで、中国富裕層市場を開拓しようとしている企業は知らなければいけない ― 中国の将来の富裕層は、諸外国のそれよりもずっと若くなるだろう。これまでの世代の高い貯蓄率に反し、彼らはほとんど貯金をしようとしないだろう。 そして、中国と言えば、北京や上海が注目されているが、彼らはもう1、2レベル、もしくは、よりレベルの落ちる小規模な都市から現れるだろう。
2009/02/06
シンガポール ― ブランドコンサルティング企業のInterbrandが実施した最新の高級業界調査によれば、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、シャネル(Chanel)を含むトップブランドは、現状の世界恐慌による先行き不安にもかかわらず、長期的にブランド構築を行っていく構えを続けていくつもりであるとのことだ。
「つい最近まで、高級ブランドは、経済低迷においても安定していると思われていた。しかし、今日、世界不況が深刻になるにつれて、全ての業界が影響を受けていることがわかった。」と、InterbrandのチーフエグゼクティブのJez Frampton氏は述べた。
2009/01/26
近年、日本市場は世界の約25%を消費し、米国やヨーロッパに匹敵していると言われている。日本の人口が、約1億2,500万人である一方、米国の人口は約3億人であり、日本人は米国人に比べ2倍以上の高級品を消費していることになる。驚くべきは、20歳以上の日本人女性の半分がルイヴィトン(Louis Vuitton)ハンドバックを所有し、東京では94%以上の20代女性が最低1つのルイヴィトンハンドバックを持っているという調査結果もある。これだけ人気の高級ブランドではあるが、その多くはこれまでヨーロッパでその地位を確立してきた、LVMH、スウォッチ(Swatch)、エルメス(Hermes)などに代表される巨大高級ブランドグループに属している。ではそれら巨大高級ブランドグループはとは、どのようなものなのだろうか?
最大級の高級ブランドグループは、多くの高級カテゴリー、たとえば、アパレル、ジュエリー、時計、ハンドバッグ、靴、ワインやリキュールに渡ったブランドのポートフォリオを用意している。記事下の表は、主要な高級ブランドグループの製品展開を示している。
2009/01/03
ベイン&カンパニーの高級品調査第7版によれば、世界の高級品市場の成長は、年末に大きく減速し、2009年は過去6年ではじめての景気後退に向かうが、「ニューラグジュアリー」として今後上向く傾向にあるだろうと長期的には楽観的な予測がなされている。
ニューヨーク(2008/10/29) ― 高級品市場は、これまで景気変動の影響を受けることは無いと見られていたが、今回の世界的景気減速の影響を受け始めており、2009年には、不景気に突入する。これは、ベイン&カンパニーの高級品世界市場研究(Bain & Company's Luxury Goods Worldwide Market Study)第7版の調査結果によるものである。しかし、一方、今後5年の富裕層による高級品消費は上昇傾向にあり、ブラジル、ロシア、中国、インドなどの新興市場での+20%〜+35%程度の上昇に加え、全市場での個人資産の増加や、世界GDP成長、世界的な旅行者の増加などが予測されている。これらの傾向により、世界高級市場長期予測調査では、楽観的な見通しがなされている。
2008/12/30
ルイヴィトン(Louis Vuitton)は、世界最大の高級ブランド企業、LVMHに属しているが、2002年、東京・表参道にルイヴィトンの巨大店舗ができた時、何百もの人が列を作った。さらに、初日の売上は、100万ドルを超えた。これは、日本人が明らかに高級品に対して貪欲であったこと象徴しているというよりも、高級品に対する購買意欲が減退していることを示していた。日本市場は、長らく高級品の売れ行きがもっとも良い市場であったが、ここのところ勢いは衰えてきている。多くのブランドは、過去5年間横ばいであったが、今年の売上は劇的に落ち込んだ。エルメス(Hermes)、グッチ(Gucci)、ティファニー(Tiffany)、シャネル(Chanel)、カルティエ(Cartier)は危機的な状況だ。LVMHの日本での売上は、今年前半期で、6%落ち込んだ。今年は、LVMHが1978年に日本に進出して以来、初めての業績悪化になるかもしれない。
2008/12/21
高級品業界に同情する。今年のホリデーシーズン、高級業界には、気力を挫くようなマーケティングの壁が立ちはだかっている。すなわち、景気後退で不安に駆られている消費者に、何千ドルもの財布や、宝石を買ってもらわなければならない。
およそ10年間、高級品メーカーは、顧客基盤を必ずしも一部の富裕層に限ることなく広げる一方、顧客の購買意欲を維持するような高級イメージを壊すことなく、微妙なバランスを取りながらマーケティングをおこなってきた。ティファニー(Tiffany & Co.)、ルイヴィトン(Louis Vuitton)、グッチ(Gucci)、および、シャネル(Chanel)のようなブランドは、数ある中流層向け商品より高級なポジションを保ちながら、それらブランドが高級ではあるが、手に届くものとしてプロモーションをおこなってきた。記者のダナ・トーマスが、2007年に出版した本、「デラックス:ラグジュアリーはどのようにその輝きを失ったか(Deluxe: How Luxury Lost Its Luster)」によれば、シャネル(Chanel)は、自身を、パリジャンの優雅さの権化と位置づけている一方、1990年代を通しての売上No.1店舗は、ハワイ・ワイキキのショッピングモールの店舗であった。
2008/04/29
高所得層を相手にしている小売業は、これまで不景気に対してあまり心配をすることはなかった。歴史的に見て、それは、おおよそ正しかった。
「直接お店に行かなくても十分」と、フロリダ州タンパに住む彼女は言う。彼女はここ数ヶ月、 neimanmarcus.comやsaks.comのようなウェブサイトで、グッチ(Gucci)のスカートやマイケル コース(Michael Kors)のハンドバッグに5,000ドルを費やした。
2008/03/31
高級ブランドシャネルの、香港の高層ガレージの屋上からスタートした展示会は、ある程度の注目を集める一方、ファッション業界で高まりつつあるアジアの重要性を表していた。
シャネルのポニーテールのデザイナー、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)は、有名なビクトリア・ハーバーに加え、その会場をこの上なく素晴らしいと表現した。「香港は夜が最も美しい。」ザハ・ハディッド (Zaha Hadid)による可動式建造物で、シャネルのキルティングハンドバックを中心として、20人の芸術家の作品が展示されているMobile Art Museumでの水曜日のランチの際に、彼はそう述べた。