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このページでは、ラグジュアリー市場・富裕層マーケティングに関わる情報を中心に、市場調査・マーケティングに役立つ情報を紹介しております。
2011/02/02
スイスのプレミアムチョコレートメーカーのリンツ&シュプルングリー(Lindt & Spruengl)によれば、同社は2010年の営業利益目標に達する見込みであるという。不景気の影響でより安い価格帯の製品を購入していたチョコレートファン達は、徐々にプレミアムチョコレートを購入し始めているようだ。また、世界最大のチョコレート製品メーカーのバリー・カレボー(Barry Callebaut)によれば、東ヨーロッパやアジアの成長により、世界のチョコレート市場は回復の傾向を見せているという。
さて、プレミアムチョコレートの代表的なブランドといえば、ゴディバ(Godiva)であるが、世界には様々なプレミアムチョコレートメーカーがある。BusinessWeekでは『Today's Best Gourmet Chocolate Brands (2007.8)』の記事において、最もグルメなチョコレートブランドを紹介しているので以降にいくつかのブランドを紹介したい。これには、伝統的なメーカーであるリンツやギラデリ、大手企業のハーシーやマーズ、ネスレに加え、小さなブティックブランドも含まれている。
2010/03/27
『プレミアム・ワイン』に数万円をはたいて、それが安物のワインと変わらない味だったことを想像してみよう。 長年、高級ワインのコレクターは、購入したワインが実際の品質や年代のものであるかを確かめることにどんな苦労も惜しんでこなかった。 プレミアム・ワインを安物で薄めることを防ぐための不正開封防止キャップや、高級ワインを識別できる電子舌など、鑑定家達は騙されないための方法をさまざま試してきた。 そして今、原子爆弾と関係のある、ある手法が試されている。
最近の調査によれば、ワインに『ボム・パルス』テストを施せば、年代物ヴィンテージワインの偽造ボトルを買ってしまうことを避けられるそうだ。 このテストは、ワインの製造時期を調べるために空気中の放射性物質を利用する方法である。 科学者によれば、この方法では何年に製造されたワインであるかまで分かってしまうという。 そのため、例えばある1982年のシャトー・ラフィット・ロートシルト(Château Lafite-Rothschild)が本物ではなかった、などということがわかってしまう。
2009/11/29
「需要が急激に増え、かなりの誘惑があった。」
これに巨大な中国市場も加わった。 フランス市場におけるワインの偽造問題は『知る人ぞ知る話』であるが、「市場が急速な速さで拡大しているアジアでは、より深刻な問題になる可能性がある」とランクザン氏は懸念している。
2009/11/28
ペトリュス(Petrus)にロマネ・コンティ(Romanee-Conti)、シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem)−これらは目の肥えたワイン通によって愛されてきたワインであると同時に、偽造品のターゲットとされてきたワインである。
フランスのワイン専門家によれば、ほんの一握りの稀少で上質なワインは、高級ハンドバッグやブランドサングラスと同様に偽造の脅威に直面しているという。
2009/10/15
良いワインといえば、ヨーロッパに注目が集まることが多いが、バライエタルワイン(品種表示ワイン)に関しては、米国も引けを取らない。 旅行サイトのトリップアドバイザー(www.tripadvisor.com)が北米のワイン旅行地トップ10を発表した。 同サイトは、「ブドウ園(vineyards)」というワードの検索が、昨年に比べ10%上昇したのを受けて、このランキングを作成した。
米国の対象者1000名に対して行ったこの調査では、対象者の48%が、今年ブドウ園を訪れる予定にあるとのことだ。 さらに、40%はこの秋に訪問を予定している。 また、味に関しては、59%の人が赤ワイン好きで、43%が白ワイン好き、12パーセントがロゼ好きであったとのことだ。
2009/09/01
8月27日、イギリス酒造メーカー大手、ディアジオ(Diageo)のCEO、ポール・ウォルシュ氏が、シャンパン・コニャックハウスのモエ・ヘネシー(Moet Hennessy)の66%の株式購入に興味があることを表明した。
今年始め、ディアジオがモエ・ヘネシーを100%子会社にするために、オーナーであるLVMHから、66%の株式を約100億ユーロで購入することを試みたとの報道が流れた。 しかし、LVMHは、この売買交渉の存在を否定していた。
2009/07/09
多くの国において、チョコレートは『元気の源』であり、手頃なぜいたくである。 しかし、空港の高級チョコレート専門店や、免税ギフト店では、金融危機を背景に、チョコレートの販売が落ち込みそうである。
高級ブランドチョコレートの売上減少は、チョコレートメーカーにとっての危機であると、ラボバンクは「チョコレートは不況に強いのか(Is Chocolate Recession Proof?)」の中でまとめている。 ラボバンクは、オランダに本拠地を置く、農業組織向け金融グループである。
2009/01/21
舌の肥えた消費者は、材料と職人作りにこだわる
不況で倹約をしている消費者でも、人気の高級チョコレートにはお金を使う。しかし、何を買うかは、商品の価値、品質、製造者に依存している。
2008/12/17
パリ、12月9日 ― このお祭りシーズンに、シャンパンメーカーは、コルクの音を聞きながら、世界経済の低迷で販売量が落ちているこの暗がりの中に、溺れたいと願っている。
シャンパンの売上は、今年最初の10ヶ月で4.9%落ち込み、販売量は10月単月で16.5%落ち込み、3,620万本となったと、シャンパーニュ委員会(CIVC: Comité interprofessionnel du vin de Champagne)は伝えている。
2008/07/06
ロンドン−高級チョコレートと健康的なダーク・チョコレートの売上が増加し、英国消費者のチョコレート消費が増えている、との調査結果が先週発表された。
消費者調査会社、ミンテル(Mintel)の行った調査によれば、2005年-2007年のチョコレート売上は10%増加し、2003年-2005年の僅か1%から急激な上昇であったとのことだ。
2008/05/10
業界の構造変化は発酵されつつある適法の土壌から起こる
ワインの小売チャネルはまた、流動的だ。ワインはコストコからセイフウェイ(Safeway)、そして新たなワイン専門チェーンまで、小売の品質を測る物差しとなっている。セイフウェイではワインは2番目に成長している利益源となっており、特に1本$20ドル以上の商品の売上は、2006年、70%以上も増加した。さらに、食品小売業者は、ワインと他の製品の間に強い補完関係があることに注目している。ワインを買う人は、最終的に他の品物に関しても高い買い物をしている。すなわち、カヴェルネ・ソーヴィニョン(Cabernet Sauvignon)を買えば、ハンバーガーの代わりにヒレ肉を買い、一般により高級なものを買う(※8)。市場調査によれば、ワイン1本に13ドルをかける場合、買い物金額全体は30ドル増加するという。
2008/05/08
ワインは競争が激しく、ブランド重視であり、高級顧客向けビジネスだ
2007年、酒類タバコ税貿易管理局は、輸入を含む全ての産地からのテーブルワインに対して、6万7千以上のラベル(専門的には、ラベル承認証明書[COLAS])を承認した(※4)。市場競争の他の指標を使えば、ニールセン・カンパニー(Nielsen Company)の見積もりによれば、流通している食料品だけで1万3千のラベルがあり、その大部分をワインが占めている。米国では、食料品チャネルは、全ワイン売上の30%を占めているが、より高級なブランドが売れているワインショップやリキュールストアーはその中には含まれていない。また、 Costco、Wal-Mart、レストラン、バー(その他「店舗施設」など)も同様、含まれていない。実際、米国では、ワインは43万以上の離れた場所で売られており、そのうち28万7千は店舗施設だ。
2008/05/07
少し前に、私はいわゆる「ライフスタイル」業界で、いつか働こうと決心した。私にとって、それは、食品、ワイン、芸術、デザインなど、自分の生活の質を向上させる製品を作り出すビジネスであり、本質的な喜びがそこにはある。世界銀行で世界を救う活動をし、ロンドンの投資銀行で新興市場への投資業務を行う間、私はその決心をした。ヨーロッパ復興開発銀行(European for Reconstruction and Development)で私のもとで働いていた若手のハーバードMBAホルダーが言った。「金融は『何も生み出さない』。」彼女の意見には一理あった。なにはともあれ、4年前、ワイン業界では一流のアドバイザリー・コンサルティングサービス会社である、MKF Researchという会社を経営し、ワイン業界に参入した。そして、現在は、Stonebridge Research Groupのプレジデント&CEOとなり、リサーチ・アドバイザリーサービスから、次のステップのオペレーションと効率改善サービスへと事業を展開しているが、それはまた後半で説明する。
ワイン業界の数値指標