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このページでは、ラグジュアリー市場・富裕層マーケティングに関わる情報を中心に、市場調査・マーケティングに役立つ情報を紹介しております。
2016/07/26
フランスの高級ブランド コングロマリットであるLVMHが、「ダナ キャラン ニューヨーク(Donna Karan New York)」や「DKNY」を有するダナキャラン・インターナショナル社を、6億5000万ドルで米G-IIIアパレルグループに売却する見通しであることが報じられた。
ダナキャラン及び、DKNYブランドはここ数年の業績は芳しくなく、LVMHは約2年前からダナキャランの改革に踏み切り、コストの削減やコレクションの集中に取り組んでいたという。ダナキャランは創業者でチーフ・デザイナーを務めるダナ・キャランの退任と「ダナ キャラン ニューヨーク」の休止を昨年、発表していた。
2013/01/20
スイスのウォッチメーカーであるスウォッチグループ(Swatch Group)が、ハリー・ウィンストン(Harry Winston)ブランドを7億5000万ドルで買収することになると発表をした。
規制当局の承認待ちであるが、今回の買収にはジュネーブにおけるハリー・ウィンストン製品の製造などが含まれており、取引が成立すればこのブランドはスウォッチグループの傘下に入ることになる。
2011/06/05
アメリカの革アクセサリーブランドのコーチ(Coach)が、香港での株式上場を予定している。男性用ハンドバッグや、その他高級品で大きな利益の見込める中国市場にアクセスするための戦略の一部であるとみられている。
同社は、ヨーロッパの強豪であるLVMHやバーバリーと同様、株主や顧客層を世界に広げたいと考えているようだ。中国では、個人投資ができる人と男性バッグの所有者はしばしば同一人物である。今回の上場は2011年末までに行われる見通しである。
2011/05/06
高級品や高級ファッションを扱う企業は、中国でのデザイナーブランド人気の中、アジアで顧客を増やしてきた。しかし、今、それら企業のいくつかは、確立されたヨーロッパやアメリカの金融センターを離れ、株式市場としてのアジアを目指している。
その最も目立った例は、イタリアファッションハウスのプラダ(Prada)である。同社は、香港株式市場への格式公開の準備を進めており、夏には上場されるとも言われている。また、アメリカの皮革製品メーカーのコーチ(Coach )も、International Financing Reviewによれば香港上場の可能性があるようだ。
2010/09/21
世界最大のジュエリーメーカーであるリシュモン(Cie. Financiere Richemont SA)が、8月末までの5ヶ月間の売上が予想以上であったことを報告した。しかし今年後半に対しては厳しい見通しであるようだ。
同社の報告によれば今期初めの5ヶ月間の売上は37%の増加であった。ネット・ア・ポルテ(Net-a-Porter.com)買収と為替変動の影響を除いた場合は、22%の売上増加であるとのことだ。しかし、スイスフラン高が進みコストが増加する中で、今年度後半はより厳しい状況となる見通しのようだ。カルティエのネックレスや高級時計を製造している同社は、景気回復に対しては慎重なままであるが、前半期の業績は『非常に良くなる』と報告している。
2010/05/10
フランスの大手高級ブランドのエルメス(Hermes)が第1四半期の売上の大きな伸びを報告した。 日本を除くアジアでの44.8%の伸びが大きく後押しをした。 一方、日本での売上は4.6%落ち込んだ。
中国市場の効果は、「日本の高級ブランドブームの時並みのインパクトがある」と同社CEOは述べている。 同社は今年、中国に4店舗を開店する予定である。
2010/02/26
4日、世界最大の売り上げを誇る高級ブランドグループ、LVMHが、高級時計やバッグ、衣類などの需要が昨年末までにかけて加速したことを発表した。 これにより高級業界が回復傾向にあることが明らかになった。
ベルナール・アルノー会長兼CEOは、1月の販売動向は2009年の第4四半期よりも強まっていると述べた。 しかし、景気回復の不確実性を引き合いにだして年間予測に対する言及は避けた。
2009/10/24
世界的な不景気の影響で、苦境に立たされている高級ブランドは、低価格商品の導入により、これ以上の収益の悪化を食い止めている。
ニューヨークに本拠地を置く、コーチ(Coach Inc.)の今年度の第1四半期の利益は、1億4,080万ドルとわずかに落ち込んだ。 しかし、新たに導入した低価格ハンドバックの販売が伸び、売上は上昇した。
2009/10/14
イタリアファッションブランドのヴェルサーチ(Versace)は、日本での業務を再編し、会社全体としての戦略を見直す予定であることを、広報を通じて発表した。
「新CEOのGiangiacomo Ferraris氏の就任に伴い、全ての事業戦略が見直されています」と、広報担当者は述べている。
2009/09/13
中国は、今後4年のうちに、カルティエ(Cartier)にとって最大の市場になりそうだ。 9月3日に開かれた『中国投資サミット(China Investment Summi)』で、カルティエのベルナール・フォーナス社長兼最高経営責任者は、中国本土における同社店舗数の2倍を目指すことを発表した。
フォーナス氏によれば、高級ジュエリー業界は、金融危機による最悪の事態を脱したのだという。 中国や中東における需要の伸びが、これまで販売の中心であった、日本や米国の市場の衰えを補ったためである。
2009/08/30
住宅価格が上昇し、消費者信頼感が改善している小売業が好調を続ける中、ティファニー(Tiffany & Co.)を筆頭とするジュエリー各社の株式が、8月26日、上昇した。
消費者が高級ブランド消費に戻るまでに時間がかかるという懸念もあるが、Caris & CoのアナリストであるDorothy Lakner氏は、26日、ティファニーの投資評価を『平均』から『平均以上』に格上げした。 Lakner氏によれば、株式市場の好転と、消費者信頼感の回復により、ティファニーの買戻しが始まる時期であると判断したという。
2009/08/19
スウォッチ・グループ(Swatch Group Ltd.)は、今月、小売注文の増加と、今年前半期の期待以上の業績を報告した。 これにより、世界の高級品市場に対する期待が高まっている。
スウォッチ・グループは、世界最大の販売量を誇る時計メーカーであり、それほど高額でないスウォッチ(Swatch)時計から、高級ブランドとして知られているブレゲ(Breguet)まで、さまざまなブランドを傘下においている。 同社によれば、売上は、昨年の29.7億スイスフラン(約2,606億円)から17%落ち込み、24.8億フラン(約2,176億円)となった。 一方、総利益は、昨年の4億1,800万フランから、28%減り、3億100フランであった。
2009/08/04
中国での、フリーダ・ジャンニーニ氏デザインのハンドバックの安定した売れ行きなどが、アナリストの予想を覆し、世界の高級品市場の悪化はおさまったと、億万長者としても知られる、グッチ(Gucci)のオーナーであるフランソワ・アンリ・ピノー氏が述べた。
グッチの親会社としても知られる、ピノー氏所有のフランス企業である、PPR SAの株価は、昨年9月のリーマンショック以降最高の10%の上昇を記録した。 かつて、高級ハンドバッグを購入していた消費者は、リーマンショックに動揺したことで、業界全体の需要はこれまで落ち込んでいた。
2009/06/24
高級ブランドのグッチ(Gucci)は、世界的な不況にも関わらず、今月28号店を中国にオープンした。 中国が、これからの高級消費を牽引しようとしている中、グッチはさらに、中国に2〜4店舗を、今年中に出店する予定であると、CEOのPatrizio Di Marco氏は述べた。
グッチは、フランスの小売・ファッション事業を手がけるPPRに所属する高級ブランドである。 同社は、現在、ヨーロッパに約70店舗、日本に約50店舗を保有しているが、中国に数年中に40店舗を持つことを目標としていると、Di Marco氏は付け加えた。
2009/05/18
フランス高級ブランドグループのエルメス(Hermes)が、今月、第1四半期の業績を発表した。 中国、韓国など、アジアでの革製品の需要が堅調であり、売上は、3.2%増加し、4億2,840万ユーロ(約570億円)を達成したとのことだ。
日本を除くアジアでの、1月から3月の売上は、前年比25.7%増の9,940万ユーロであったとのことだ。 エルメスは、言わずとも知れた、ケリー(Kelly)や、バーキン(Birkin)のハンドバッグメーカーとして有名である。 このアジアでの好況により、ヨーロッパと日本の売上の落ち込みが相殺されたかたちだ。 売上の落ち込みは、ヨーロッパでは5.6%減、日本では対ユーロ円高の影響を割り引いても19.3%減であった。
2009/04/30
高級業界で、今回の経済波状の影響を受けなかった企業はひとつも無い。 市場の消費が減少し、デパートが大幅な値引きと在庫減らしを行い、業界全体の第1四半期の売上は大きな打撃を受けた。
しかし、今回の不景気により、最も力のあるブランドと、その他の明暗は明らかになった。たとえばLVMHでは、時計・ジュエリー部門、ワイン・アルコール部門の第1四半期の売上はそれぞれ前年比で27%減、16%減であったが、全体の売上は、4%増であった。 これは、ルイヴィトン(Louis Vuitton)ブランドを含む、LVMHの最大部門であるファッション・革製品部門の売上が、11%増加したためであった。
2009/04/23
パリ ― 量販小売とファッション事業を手がけるPPR SAの報告によれば、第1四半期の売上は2.6%落ち込み、高級部門の売上はいまだ『活気が無い』ままであるとのことだ。同社は、高級品需要は、不景気の影響を大きく受けていると慎重である。
高級部門の業績に関する質問に対して、「状況はほとんど回復していない」とPPRのCEOであるJean-Francois Palus氏は述べている。
2009/03/23
世界経済の低迷にかかわらず、フランス高級メーカーのエルメス(Hermes)は、2008年の利益が増加したと発表した。
アナリストの予測を上回る2億9,000万ユーロ(3億9,500万ドル、2億7,300万ポンド)の利益を生み出し、配当を増やしたことで、パリ証券取引所での株価は3.1%増加した。
2009/03/03
日本のデパート大手の島屋が、40億円(4,230万ドル)をかけ、2012年、上海に、中国初となる店舗を出店する計画を発表した。日本国内での売上が減少する中、成長を続ける中国の小売市場に参入することを目指す。
島屋は大阪を中心とするデパートであるが、上海の新たな店舗には、8階建てで40,000uの売り場面積を用意し、食品から高級衣類まで、幅広い製品をそろえる計画であるとのことだ。
2009/02/07
パリを拠点とする巨大ブランド企業のLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンの通年の最終利益は、モエシャンドン(Moet & Chandon)シャンパンや、タグホイヤー(TAG Heuer)時計の売上が伸びず、停滞したと同社が報告した。
しかし、ルイヴィトン(Louis Vuitton)のダミエ・グラフィット(Damier Graphite)ハンドバッグや、ジャドール(J'Adore)やディオール・オム・スポーツ(Dior Homme Sport)など人気の香水の売上が反発し、第四四半期の売上成長を促進した。
2008/11/20
バーバリー(Burberry)は、高級消費の急激な落ち込みの影響を受けた中では、最も遅いブランドだ。11月18日、バーバリーの売上が不況の影響を受けたと報じられた。
チェック模様で有名なバーバリーは、昨年9月から、特に米国での取引が悪化したと述べている。
2008/06/01
コーチが香港、マカオ、中国の小売業を買収
ニューヨーク: 高級ハンドバッグメーカーのコーチ( Coach Inc.)が、香港、マカオ、中国本土の国内小売企業を、流通企業ImagineXから買い取る見込みであることを報告した。これにより、コーチは、各地域でのいわゆる「重要な成長機会」を直接管理していく予定だ。
2008/05/18
ローマ: イタリア高級宝飾商のブルガリSpA(Bulgari SpA)は、5月13日、第1四半期の純利益が4.6%落ち込んだことを発表した。これは、3月の売上の減速と、時計、アクセサリーの需要の減少の影響によるものであるとのことだ。
ローマを拠点とするブルガリの純利益は、2,280万ユーロ(3528万ドル)であり、昨年同時期の2,390万ユーロ(3698万ドル)から落ち込んでいる。
2008/04/23
カルティエ(Cartier)のネックレス、ピアジェ(Piaget)の時計などの売上が伸び、世界最大の宝飾メーカーであるリシュモン(Compagnie Financiere Richemont SA)の第4四半期売上成長が加速した。
ジュネーヴを本拠地に置く、リシュモンが4月23日に発表した年間実績によれば、3月31日までの過去3ヶ月で、売上は11%上昇し、10億8千万ユーロ(17億ドル)に達したとのことだ。
2008/04/01
イタリアファッションハウス、プラダSpA(Prada SpA)が昨年度の純利益が66%増加したことを発表した。プラダSpAは、米国や日本が経済不振に苦しむ一方、高級品市場を後押ししているアジアにおいて大きく売上を伸ばした。
Miu MiuやCar Shoeレーベルを抱えるプラダグループの躍進は、これまで進めてきた株式市場への上場準備が広く認知されてきたことにも起因している。